ピクセラが“クラウド録画”に対応するワイヤレスTVチューナーを発表 12月3日から順次発売
ピクセラが、業界初(同社調べ)となるクラウドストレージに番組を録画できるワイヤレスTVチューナーを発表した。現時点では上位モデルはクラウドファンディングサイトでの「応援販売」でのみ購入できる。
ピクセラは11月17日、クラウド(オンライン)ストレージにTV番組を録画できるワイヤレスTVチューナー「Xit(サイト) AirBox XIT-AIR120CW」「Xit Base XIT-BAS1000T-MK」を発表した。同社によると、クラウドにTV番組を直接録画できるTVチューナーは業界初だという。
クラウド録画の概要
今回発表された2機種のチューナーにおけるクラウド録画機能は、フレックステックとの協業によって実現したという。この機能を利用するには、フレックステックが提供するクラウドストレージサービス「TeraBox(テラボックス)」、またはピクセラとフレックステックが共同で提供する「PIXELA CLOUD(ピクセラクラウド)」の契約が必要となる。
TeraBox
TeraBoxは1TBのデータストレージを無料で利用できる。有料プラン「Premium」を契約するとストレージ容量が2TBに倍増する他、無料プランにはない機能面での特典を複数受けられるようになっている(参考リンク)。
クラウド録画でTeraBoxを利用する場合、追加料金は不要だがデータの引き継ぎには対応しない。また、無料プランでは通信帯域の保証がない(Premiumを契約すると無料プランより高速な通信ができる)。
PIXELA CLOUD
PIXELA CLOUDには体験プランを兼ねた無料の「プランA」(1カ月限定)の他、有料の「プランB」「プランC」が用意されている。それぞれのプランのスペックは以下の通りだ。
- プランA
- 月額料金:無料(1カ月限定で契約可能)
- ストレージ容量:25GB(標準画質で約10時間録画可)
- 通信制限(帯域保証容量):月間25GB
- データ引き継ぎ:対応
- プランB
- 月額料金:990円(税込み)
- ストレージ容量:300GB(標準画質で約133時間録画可)
- 通信制限(帯域保証容量):月間75GB(標準画質で約30時間分)
- データ引き継ぎ:対応
- プランB
- 月額料金:2100円(税込み)
- ストレージ容量:1TB(標準画質で約455時間録画可)
- 通信制限(帯域保証容量):月間150GB(標準画質で約60時間分)
- データ引き継ぎ:対応
Xit AirBox XIT-AIR120CW
XIT-AIR120CWは、ワイヤレスTVチューナー「Xit AirBoxシリーズ」の最新モデルだ。ピクセラオンラインショップ(Web直販)の他、popInの照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin」の公式サイト、主要な家電量販店で販売される。Web直販での想定販売価格は1万8800円となる。
TVチューナーは地上波デジタル/BSデジタル/110度CSに対応するものを2基搭載しており、録画しながら別の番組を視聴することも可能だ。アンテナ入力端子は1つのみ(3波混合)だ。
USB端子には最大8TBのUSBストレージ(HDD)を装着可能で、BSデジタル放送であれば最長で約760時間録画可能だ。先述の通りクラウド録画にも対応しているので、HDDなしでも録画を始められる。
有線LANポートは100BASE-TX/10BASE-T対応で、無線LAN(Wi-Fi)ルーターと接続することでスマートフォン、タブレットやPCへの映像伝送やクラウド録画を利用できるようになる。リモート視聴を含む映像伝送に対応するプラットフォーム(デバイス)は以下の通り。いずれも専用アプリのインストールが必要となる。
- Windows PC
- Mac(macOS)
- iPhone/iPad
- Android端末
- Fireタブレット(Fire TVシリーズには非対応)
- popIn Aladdinシリーズ
Xit Base XIT-BAS1000T-MK
XIT-BAS1000T-MKは、XIT-AIR120CWと同様にクラウド録画に対応しつつ、複数の付加機能を追加したモデルで、クラウドファンディングサイト「Makuake」の応援購入を通して販売される。想定販売価格は2万9800円(税込み)だが、応援販売では早期購入特典として20~40%引きで販売している。PIXELA CLOUD Cプランの12カ月プランとのセットもある。リターン(商品)の出荷は2022年2月末までに実施される予定だ。
TVチューナーは地上波デジタル/BSデジタル/110度CSに対応するものを3基搭載しており、2つの番組を録画しながら別の番組を視聴することも可能だ。アンテナ入力端子は2つ(地上波デジタル、BSデジタル+110度CS)ある。
USB端子には最大8TBのUSBストレージ(HDD)を装着可能で、BSデジタル放送であれば最長で約760時間録画可能だ。先述の通りクラウド録画にも対応しているので、HDDなしでも録画を始められる。
有線LANポートは100BASE-TX/10BASE-T対応で、無線LAN(Wi-Fi)ルーターと接続することでスマートフォン、タブレットやPCへの映像伝送やクラウド録画を利用できるようになる。リモート視聴を含む映像伝送に対応するプラットフォーム(デバイス)は以下の通り。いずれも専用アプリのインストールが必要となる。
- Windows PC
- Mac(macOS)
- iPhone/iPad
- Android端末
- Fireタブレット(Fire TVシリーズには非対応)
XIT-BAS1000T-MKは、同一ネットワーク内にあるXIT-AIR120CWを最大で6台を制御する機能を備えている。自身に備える2基のチューナーと6台のXIT-AIR120CWを組み合わせれば、最大で8番組を同時録画できる。各デバイスで録画した番組は、XIT-BAS1000T-MKから一元管理できる。キーワードに合致するTV番組を自動録画する機能も備える。
XIT-BAS1000T-MKはHDMI出力端子を備えているので、別途ディスプレイ(TV)を用意すれば映像伝送用のデバイスがなくても番組を視聴できる他、ネット動画の再生にも対応するという(発表時は「YouTube」「Netflix」の名前が挙がっていた)。
単体で映像出力できる機能を生かして、独自の思い出共有アプリ「Riremo(リレモ)」を使ってスマホからアップロードされた映像をディスプレイに移し出したり、知人と共有したりできるようになっている。スマホからの動画のライブ配信にも対応するという。
XIT-BAS1000T-MKの背面。XIT-AIR120CWとは異なり、アンテナ入力端子が2つ(地上波デジタルとBSデジタル/110度CSデジタル)に分かれていて、HDMI出力端子も備えている(上部にリモコンを載せた状態)
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