PFUの熱いユーザーイベント「HHKB ユーザーミートアップ Vol.5」で語られたこと(2/5 ページ)
発売から25周年を迎えた2021年、PFUがユーザーイベント「HHKB ユーザーミートアップ Vol.5」を開催した。熱烈なファンが集う会で何が話されたのか、レポートをお届けする。
高価な高級キーボードなのに累計60万台を販売
続けて、PFU「HHKB 25周年記念イベントの反響、PFUからのお知らせ」と題して、PFU スキャナー事業部シニアディレクター 山口篤氏が「HHKB Overview、25周年企画と反響、HHKB Life/Evangelist」の紹介をした。
現在、HHKBのラインアップは「HYBRID Type-S」(BluetoothとUSB接続のハイブリッドで静音タイプ)、「HYBRID」(BluetoothとUSB接続のハイブリッド)、「Classic」(USB接続のみ)の3シリーズが用意される。Classicには日本語配列がないものの、それ以外では、英語配列、英語配列の無刻印、日本語配列、さらにそれぞれに白と黒のカラーバリエーションがある。
その最新モデルが、11月に発売された25周年記念モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」だ。
山口氏は「2021年5月の段階でHHKBの累計出荷台数は60万台を突破したが、台数の83%は国内需要だ。2021年の出荷台数を見ると、シリーズ別では、ハイエンドモデルのHYBRID Type-Sが最も売れており、84%を占めている。カラー比率は、2020年に比べて白が6%増え、38%となった。配列では、日本語配列が47%、英語配列が44%と拮抗(きっこう)。購入者の年代では、30代が昨年の17%から23%に増え、20代の購入者も8%から17%へと増加した」とレポートした。
「高級キーボードなのに、若い世代が買ってくれたということが純粋にうれしいし、もしかしたら、先輩社員から『これがいいぞ』と勧められたのかもしれない」と山口氏は分析する。
続けて、25周年イベント・キャンペーンとして、2021年6月~12月にかけて行った5つのトピックを取り上げた。「特に、第4弾となったHHKB Professional HYBRID Type-S 雪モデル(通常の白モデルはグレーまたはベージュが買っているが、雪モデルは純白)では、日本語配列と英語配列、それぞれ1250台の合計2500台を用意した。そして完全無刻印に換装できるキートップもそれぞれ300セットの限定販売としたが、どちらも一瞬で売れてしまうほどの大反響だった」と山口氏。
そして、「12月8日に無刻印キートップセットの追加販売を発表し、HHKB Professional HYBRID Type-S 雪モデル本体購入者へ優先販売として日本語配列、英語配列をそれぞれ200台用意したものの、既に予定数を超える申し込みがあった。2022年1月5日から一般向けにそれぞれ100台を販売するが、今後は数量を限定しない販売も検討する」とうれしい悲鳴を上げた。
純白の雪モデルが誕生した背景には、「HHKB Evangelistのデジタルファッショニスト 市川渚さん、YouTubeチャンネル 散財TVのなおしまさん、ブロガーのトバログさんなどから、純白モデルや日本語無刻印モデルへの要望が高かったことが大きかった」と解説した。
その反面、HHKBとゆかりの深いバード電子が、「無刻印キートップに文字を彫ってみた」というツイートをしており、山口氏や全体の司会を務めていたほげ技研 小山哲志氏から「墓石キーボード」と命名されていた(後のトークセッションなどで、墓石キーボードというワードはたびたび引き合いに出された)。
最後のパートでは、HHKBをユーザーがどのように使っているかを掲載しているメディア「HHKB Life」と現在37人いるHHKB エバンジェリストについて紹介。トークセッションに登壇する人たちもエバンジェリストであると締めくくった。
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