強烈な高機能! 日本HPのゲーミングノート「OMEN 17」上位モデル先行レビュー(3/6 ページ)
日本HPが9月に発表したゲーミングノートPC「OMEN 17」は、第11世代Core H45プロセッサとGeForce RTX 30 Laptopを搭載する最新かつ高性能なモデルである。2022年3月までに発売される予定だが、上位モデルを先行してレビューする機会を得たので実力をチェックしてみよう。
実力をベンチマークテストでチェック!
OMEN 17のエクストリームモデルの実力はどれくらいのものか、ベンチマークテストを通してチェックしていこう。今回は、比較対象としてCore i7-11800H(8コア16スレッド、最大4.6GHz、キャッシュ24MB)とGeForce 3070 Laptopを搭載する「同世代だけれど、少しスペックが低い」ゲーミングノートPCを用意した。
結論からいうと、どちらもCPUとGPUは同一世代かつ同一アーキテクチャなので、CPUやGPU絡みのテストでは決定的な“大差”はない。しかし、最高クロックのより高いCPUとCUDAコアの基数のより多いGPUを使っているだけに、おおむねOMEN 17の方がさらに良いスコアを記録している。
現時点において、OMEN 17のエクストリームモデルは最強のゲーミングノートPCの1つであることは間違いないだろう。
CINEBENCH R23
3Dレンダリングを通してCPUのパフォーマンスをチェックする「CINEBENCH R23」の結果は以下の通りとなった。
- OMEN 17
- マルチスコア:1万1580
- シングルスコア:1591
- 比較対象
- マルチスコア:1万77
- シングルスコア:1515
PCMark 10
続けて、PCの総合的なベンチマークテストアプリ「PCMark 10」の結果を見ていこう。
「Essentials」は日常使い、「Productivity」はビジネスにおける生産性、「Digital Content Creation」は静止画や動画といったマルチメディアコンテンツの制作能力をチェックするテストだ。特にDigital Content CreationはCPUやGPUの性能差がスコア差につながりやすい。
- OMEN 17
- 総合:7218
- Essentials:1万556
- Productivity:8990
- Digital Content Creation:1万754
- 比較対象
- 総合:7047
- Essentials:1万232
- Productivity:9211
- Digital Content Creation:1万77
CrystalDiskMark 7.0.0
ストレージの読み書き速度をチェックするアプリ「CrystalDiskMark 7.0.0」でシーケンシャル(連続)したデータの読み書きをチェックした所、PCI Express 4.0接続のSSDを採用するOMEN 17と、PCI Express 3.0規格のSSDを採用する比較対象で有意な速度差が見られた。
動画編集ソフトにおける動画の書き出しなど、シーケンシャル性能が求められる場面では、OMEN 17のパフォーマンスは存分に生かせるだろう。
- OMEN 17
- シーケンシャルリード(Seq1M Q8T1):毎秒7009.68MB
- シーケンシャルライト(Seq1M Q8T1):毎秒5214.66MB
- 比較対象
- シーケンシャルリード(Seq1M Q8T1):毎秒2078.69MB
- シーケンシャルライト(Seq1M Q8T1):毎秒1160.68MB
3DMark(Time Spy)
3DグラフィックスのパフォーマンスをテストするULのベンチマークテストアプリ「3DMark」では、WQHDの描画をDirectX 12 APIでテストする「Time Spy」を実行した。比較対象も十分に高いスコアを記録しているが、OMEN 17のエクストリームモデルはそれを上回っている。
- OMEN 17(総合スコア):1万1142
- 比較対象(総合スコア):1万49
FF14ベンチマーク/FF15ベンチマーク
実際のゲームをベースとするベンチマークテストとして、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(FF15ベンチマーク)」も試してみた。いずれもフルHD(1920×1080ピクセル)描画で、カスタム設定で最も負荷が高くなるように設定した際のスコアを収集した。
やはり、OMEN 17のエクストリームモデルは高負荷の状態でもしっかりとパフォーマンスを発揮できている。極端に高負荷な設定とした場合でもこれだけのスコアを出せるので、フルHDゲーミングであれば不満を覚える場面はほとんどないはずだ。
- OMEN 17
- FF14ベンチマーク:1万8472(とても快適)
- FF15ベンチマーク:4764(やや快適)
- 比較対象
- FF14ベンチマーク:1万6752(とても快適)
- FF15ベンチマーク:4526(やや快適)
ファークライ6
最後にUbisoftの人気ゲーム「ファークライ6」に内包されたベンチマークテストでフレームレートをチェックしてみた。FF14/15ベンチマークと同様に、フルHD描画でカスタム設定で最も負荷を高くした状態で計測している。
OMEN 17は、以下の通り165Hzディスプレイを生かせる良好な結果を残した。
- OMEN 17:毎秒106フレーム
- 比較対象:毎秒80フレーム
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