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2画面搭載のゲーミングノートPC「OMEN X 2S 15」を試して分かったことWindows 10時代のゲーミングPC選び(1/5 ページ)

最近増えつつあるデュアルスクリーンノートPC。日本HPの「OMEN X 2S 15」は、同社初のデュアルスクリーンノートPCだ。ゲーミングノートPCにおけるデュアルスクリーンはどのようなものか、性能と合わせてチェックしていく。

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 デュアルスクリーンは将来、ノートPCにおいて普及が進む可能性があるテクノロジーの1つ。先日開催された「インテル・テクノロジー・ショーケース」においてデュアルスクリーンノートPCのコンセプトモデルが複数展示されていたことからも、その期待の高さがうかがえる。

 今回は、日本HPのデュアルスクリーンゲーミングノートPC「OMEN X 2S 15」(通常直販価格39万9800円)を通してデュアルスクリーンの可能性を探っていこう。

OMEN X 2S 15
OMEN X 2S 15(エクストリームプラスモデル)

セカンドスクリーンはキーボードの上

 OMEN X 2S 15は、15.6型のゲーミングノートPCで、ストレージの構成によって「エクストリームモデル」と「エクストリームプラスモデル」の2モデルが用意されている。ストレージ構成以外のスペックは共通で、通常直販価格も39万9800円(税別)と同一だ。

 ゲーミングノートPCということもあり、基本スペックは高い。CPUは「Core i9-9880H」(2.3G〜4.8GHz、8コア16スレッド)で、GPUは「GeForce RTX 2080 with Max-Q」を採用している。メインメモリも標準で32GBを備えている。

 デザイン的には、従来のOMEN 15シリーズを受け継いでおり、背面を独自にシェイプさせて、ディスプレイを高い位置に置いたゲーミングノートPCらしい造形となっている。

液晶天板側
メインディスプレイの天板側から撮影。この角度から見ると、普通(?)のOMENノートPCと変わりない

 OMEN X 2S 15のデュアルディスプレイは、15.6型のメインディスプレイに5.98型のタッチ対応セカンドディスプレイを組み合わせた構成で、セカンドディスプレイはキーボードの上に配置されている。

 メインディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)のIPS液晶で、NVIDIAの可変リフレッシュレート技術「G-SYNC」に対応しており、最大144Hzで表示できる。大きさ的には、一般的なゲーミングノートPCと同じだ。

 ベゼルに関しては、「狭額縁」と呼べるか微妙な所だが、左右の縁はやや狭めで、上部の縁にWebカメラ、下部の縁はパネルの高さを稼ぐためか幅広くなっている。

メインディスプレイ
メインディスプレイはフルHDの15.6型IPS液晶。144Hz表示に対応する

セカンドディスプレイもフルHDのIPS液晶となっており、最近のスマートフォンの画面とほぼ同じサイズ感だ。

 ASUSの「ZenBook 15」が一般的なノートPCのタッチパッドを兼ねるセカンドディスプレイを搭載し、同社の「ZenBook Pro Duo」はキーボードの上からヒンジ近くまでをカバーする大画面のセカンドディスプレイを備えていることを考えると、OMEN X 2S 15のそれは両者の中間の発想を持つものだと思われる。

 先述の通り、OMEN X 2S 15のサブディスプレイはキーボードの上にある。そのため、メインディスプレイとの視線移動の距離は短めだ。ただし、サイズが異なるので慣れは必要だろう。

セカンドディスプレイ
セカンドディスプレイはフルHDの5.98型IPS液晶。タッチ操作にも対応する

 ディスプレイはメインもセカンドもフルHDだが、画面サイズは大きく異なる。そのため、標準設定のスケーリング(拡大率)はメインディスプレイが125%、サブディスプレイが175%となっている。

 セカンドディスプレイは普通のディスプレイとして認識されるため、ウィンドウを移動して表示することもできるが、複数のウィンドウを並べて使うには厳しい。フルスクリーンかつシングルウィンドウで活用するものという印象だ。

メインディスプレイの拡大率セカンドディスプレイの拡大率 スケーリングはメインディスプレイが125%、サブディスプレイが175%に設定されている(クリックで「画面」設定全体を表示)

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