コスパ抜群なロジクール「Signature M650」でワンランク上の快適テレワークを実現:こだわりマウスの入門機!(2/3 ページ)
ロジクールの静音ワイヤレスマウス「Signature M650」は、新USBレシーバー「Logi Bolt」を付属しながら4000円台の手頃な製品だ。実機を試して分かったことをまとめた。
高速スクロールと水平スクロールに対応したSmartWheelを搭載
ロジクールのマウスホイールには、いくつかの独自機構が用意されている。安価なモデルではクリック感のあるラチェットモードのみの対応だが、MX Master 3やMX Anywhere 3などのハイエンドモデルでは低速回転時にはラチェットモード、高速回転時にはスムーズなフリースピンモードに自動的に切り替わる、デュアルモード対応のMagSpeed電磁気スクロールホイールが採用されている。
M650に登載されているSmartWheelは、フリースピンこそ対応していないものの、勢いよく回すと引っかかりが小さくなって高速回転が可能になる。また、サイドボタンを押しながらホイールを回すと左右への横スクロールとなる。ハイエンドモデルに登載されているチルトホイールよりも高速で、サムホイールよりも繊細な横スクロール操作が行えるので、横に長いExcelシートを使用する場合などに重宝するだろう。
選べるサイズとカラーバリエーション展開
M650はマウスには珍しくサイズバリエーションがあり、日本ではS/MサイズのM650およびLサイズのM650Lといった2サイズで展開されている。ロジクールによると手のひらのサイズが19cmまではM650、19cm以上はM650Lがお勧めとなっている。
とはいえ、18.5cmの筆者の場合でもM650Lが大きすぎると感じることはなかった。自然に手を置いた感じだと、M650の場合は指の付け根(指尖球)あたりだけがマウス上面部にあたるのに対し、M650Lの場合は手の窪あたりまでかかる。手の大きさよりも、つまみ持ち、かぶせ持ちなどマウスの持ち方に応じて選んでもよいかもしれない。
また、カラーバリエーションもグラファイトだけでなく、白いPCにも合うオフホワイト、エレガントなローズの3色が用意されている。なお、法人向けモデルはグラファイトとオフホワイトの2色展開だ。
単三形乾電池1本で長時間駆動の省電力モデル
ワイヤレスマウスにはバッテリー充電タイプと、乾電池タイプの2つがある。バッテリー充電タイプは比較的ハイエンドなモデルに多いようだが、最近は乾電池タイプの方が受け入れられているのではないだろうか。
乾電池タイプのメリットはバッテリーのへたりがないことだ。個人の経験から言うと、長年使ったワイヤレスマウスはスイッチのチャタリング、ラバー素材の加水分解やブリードアウト、そしてバッテリー劣化で現役を終えることが多い。乾電池タイプであればバッテリーの劣化とは無縁だ。使い捨てはちょっと、ということであれば充電池も利用できる。
だが、バッテリー充電タイプだと利用しながらPCのUSBポートなどから充電ができるが、乾電池タイプは残量が少なくなれば交換するしかない。乾電池は百円ショップでもコンビニでも安価に購入できるものの、頻繁な交換は避けたいところだ。
M650は単3乾電池1本で、最大24カ月利用できる乾電池タイプだ(USBレシーバー利用時)。一度入れれば2年間交換不要となれば、M650に乾電池タイプのデメリットはほとんどない。
専用USBレシーバーの「Logi Bolt」が付属
ロジクールには、長らくUnifyingというモデル共通のワイヤレス接続方式があったが、その後継となるものがLogi Boltだ。
Logi BoltはBluetooth LEをベースとし、連邦情報処理標準(FIPS)に準拠したセキュリティモード1 - セキュリティレベル4のセキュア接続専用モードに基づいて設計されている。つまり、Bluetoothよりも省電力で、かつ、セキュアな接続方式ということになる。
M650はBluetoothとLogi Boltの両対応だが、実際、前述の乾電池1本で最大24カ月となるのはLogi Boltで接続した場合であり、Bluetoothだと最大20カ月とされている。
対応OSは、WindowsやmacOS(10.10以降)、Linux、Chrome OSやiPadOS(13.4以降)/Android(5.0以降)などだ。
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