VGA表示も対応! 据え置きスタンドも付属した15.6型モバイルディスプレイ「LCD15HCR-IPS」を試す:モバイルディスプレイの道(2/3 ページ)
モバイルディスプレイにおいて、スタンダードなサイズの15.6型モデルはラインアップが豊富でどれを選ぶのか悩ましい。アイティプロテックの新モデルは、どのような特徴があるのだろうか。実機を試してみた。
接続に必要なケーブルからACアダプターまでを完備
では実際に使ってみよう。前述のように、本製品はUSB Type-CとHDMI、さらにはVGAでの接続に対応している。USB Type-Cポート2基のうち一方は給電専用で、HDMI接続あるいはVGA接続では、そこにUSB Type-Cケーブルもしくは付属のUSB ACアダプターを接続して給電を行う。
ちなみに本製品は、USB Type-C接続だとバックライトの明るさがゼロになる。これは仕様ゆえ変更することはできないので、手動で適宜明るさを調整する必要がある。これを知らずにそのまま使うと、やたらと暗いディスプレイだと誤解しかねないので気をつけたい。
注意点としては、本製品はスピーカーを内蔵(2W×2)する一方、イヤフォンジャックは省かれていることだ。音声出力系を重視する製品はどちらも備えていることが多いが、本製品はスピーカーのみ搭載となっている。また前述のVGA接続時は、スピーカーから音声の出力はできない。
OSDメニューについては、従来モデルのLCD15HCC-IPSと同じで、3つのボタンを使って操作する。ボタンが3つということは、項目間の移動に2つを使うとして、残り1つで「決定」と「戻る」を行わなくてはならないが、本製品はボタンの長押しに「戻る」を割り当てている。多少癖はあるが、しばらく使っているとすぐに慣れる。
ちなみにこのメニューは、従来モデルのLCD15HCC-IPSと同じ体系となっている。本製品と同時発売のバー型モデル「LCD14HCR-IPSW」はメニュー体系が一新され、操作はかなりしづらくなっただけに、操作が直感的に行える従来モデル譲りのメニューを採用しているのは好印象だ。
縦向き利用も容易なデスクトップ用スタンドが付属
続いて付属のデスクトップ用スタンドについて見ていこう。これは本製品背面のVESAマウントにネジ留めする仕様のスタンドで、金属製でずっしりと重い。高さ調整には対応しないが、マウント部と台座部がそれぞれ可動するので、ディスプレイをギリギリまで低く下げることもできる。
回転させての縦位置表示にも対応している。本製品は接続用のポートとOSDメニュー操作用のボタンが同じ面にあり、ここが下を向くように縦向きに配置すれば、配線もスッキリした状態で、かつOSDメニューも操作しやすい。
最後に、付属の据え置きスタンドをチェックする。
関連記事
据え置き用スタンド付属でオフィスや在宅ワークに適したモバイルディスプレイを試す
アイティプロテックの15.6型モバイルディスプレイ「LCD15HCC-IPS」。パッと見はスタンダードなモバイルディスプレイに見えるが、ユニークな付属品で独特な魅力を備えたモデルに仕上がっている。実機をチェックした。究極のスリムさ? アスペクト比35:10! 縦横どちら向きにも設置できる14型の細長ディスプレイを試す
アイティプロテックの「14.0型バータイプ液晶モニター Screen Plus」(LCD14HCR-IPSW)は、独特の解像度を備え、さまざまな利用方法が提案できる極めてユニークな製品だ。実機を細かく見ていこう。実売2万8000円前後とリーズナブルな15.8型モバイルディスプレイ「GH-LCU16B-BK」を試す
グリーンハウスの「GH-LCU16B-BK」は、フルHD表示に対応した15.8型のモバイルディスプレイだ。実機を試してみた。「ROG Strix XG16AHPE」なら144Hz対応でゲームもWeb画面もなめらか! ASUSのモバイルディスプレイを試す
選択肢が広がるモバイルディスプレイだが、ASUS JAPANの「ROG Strix XG16AHPE」は144Hzの高速リフレッシュレートに対応したゲーミング用途のユニークな1台だ。その実力をチェックした。スタンド内蔵でフラット! 三脚に固定可能なUSB Type-C接続の15.6型モバイルディスプレイ「MB16ACV」を試す
多くのモバイルディスプレイをそろえるASUS JAPANに、15.6型の「MB16ACV」が加わった。背面スタンドや三脚穴を備えた多機能なモデルをチェックした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.