VGA表示も対応！ 据え置きスタンドも付属した15.6型モバイルディスプレイ「LCD15HCR-IPS」を試す：モバイルディスプレイの道（1/3 ページ）

モバイルディスプレイにおいて、スタンダードなサイズの15.6型モデルはラインアップが豊富でどれを選ぶのか悩ましい。アイティプロテックの新モデルは、どのような特徴があるのだろうか。実機を試してみた。

[山口真弘，ITmedia]

　アイティプロテックの「LCD15HCR-IPS」は、15.6型のモバイルディスプレイだ。従来モデル「LCD15HCC-IPS」と同じく、据え置き利用のためのデスクトップ用スタンドが付属するのに加えて、新たにVGA接続をサポートしたのが売りだ。メーカーから実機を借用したので、その使い勝手をチェックした。

アイティプロテックの15.6型モバイルディスプレイ「LCD15HCR-IPS」。ボディーサイズは約380（幅）×238（奥行き）×10（厚さ）mmだ

新たにVGA接続に対応　重量はややヘビー

　まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは15.6型、解像度はフルHD（1920×1080ピクセル）だ。IPS方式の液晶を採用しており、画面はノングレアで、視野角は水平／垂直ともに170度とされている。

　リフレッシュレートは60Hzで、輝度は220ニト、コントラスト比は1000：1となる。タッチ操作には非対応で、こういった表示回り部分については、一般的な15.6型のモバイルディスプレイと比べて、際立った特徴はない。

　ボディーは背面に段差のない均等な厚みになっており、付属カバーと一体型スタンドをネジで取り付けて利用する。このネジは背面に突出するため、バックの中にそのまま放り込むと、他の収納物に傷をつけてしまいかねない。ノートPCと重ねてバッグに入れる場合は、必ずネジのある背面が外を向くように入れるよう心掛けたい。

メーカーロゴなどはなくシンプルなデザインを採用する。ベゼルは段差のあるタイプだ

背面。カバー兼用スタンドは、上部2カ所のネジで固定する特殊な構造をとる

カバー兼用スタンドをたたんだ状態。2箇所のネジが目立つ

画面を覆うカバーを開いて手前に広げ、そこに本体を立てる構造だ

標準的な角度。これよりもう1段階引くこともできるが、やや不安定になる

やや上方を向いた状態。カバーはネジ止めされているため、安定している

本体（左）とカバー（右）を並べた状態。カバー表面はファブリック調だ

ネジは手で外せる構造だが、背面に突出するのは困りもの

バッグの中に入れる場合、他の収納物を傷つけないよう気をつけたい

　従来モデルにない特徴として、新たにVGA接続（アナログRGB／D-Sub 15ピン）に対応したことが挙げられる。本製品にはVGA→microUSBの変換ケーブルが付属しており、これを用いて本体のmicroBポートに接続する。今日、映像信号をVGAで出力するデバイスは決して多くないが、他にない機能だけに差別化ポイントにはなるだろう。

　また本製品はUSB Type-CとHDMIでの接続もサポートしており、それぞれに合ったケーブルが付属する。電力が足りない場合に使用するUSB ACアダプターも付属しているので、後から買い足す必要が全くないレベルで充実している。

ケーブルはUSB Type-C、HDMI→miniHDMIに加え、VGA→microBケーブルが付属する。さらにUSB ACアダプターもセットになるなど充実している

付属のVGAケーブル。本体のmicroBポートに接続する

　スタンドについては、モバイル用途で使うカバー兼一体型スタンド以外に、デスクトップで使うための金属製の据え置き型スタンドも付属する。これは本製品にある背面のVESAマウントを用いて取り付ける構造になっており、据え置きでの利用に大いに役立つ。後ほど詳しく見ていく。

　重量は実測813gと、15.6型としてはやや重めだ。従来モデルは実測697gだったので、VGA対応だけで100g強増えた格好だ。カバー込みだと1264gと、こちらも最近のモデルとしてはやや重い部類に入る。

デスクトップ用の据え置きスタンドが付属する。実際の利用方法は後述する

重量は本体のみで813gある

カバー込みだと1264gだ。15.6型であることを差し引いてもなかなかのヘビー級である

背面にはVESAマウント穴があり、後述のデスクトップ用スタンドを取り付けるのに使用する

汎用（はんよう）サイズなので、他のVESA互換アームなども取り付け可能だ。ただし100mmではなく75mm幅となる

　続いて、ノートPCに接続してみよう。