ビデオ会議用コンデンサーマイクの入門機「Blue Snowball iCE」を試す(2/2 ページ)
ビデオ会議で気になる部分として、自分の音声がきちんと相手に届いているかというのがある。手軽かつお手頃価格で入力部分を強化できるコンデンサーマイクを試した。
クリアな音質でより円滑なコミュニケーションが可能に
実際にZoomのマイクテスト機能で音質をチェックしてみたところ、PCのマイクと比べて明らかにクリアな音声になりました。
PC内蔵のマイクは音がこもっていて聞き取りづらく、外付けディスプレイと接続して手元から離れた状態になると、音も遠くなってかなり聞こえづらいことが多かったのですが、Snowball iCEは単一指向性であることも相まってか、部屋の生活音が聞こえづらく、まるで近くでしゃべっているかのような立体的で輪郭のはっきりした聞き取りやすい音声となります。
イヤフォン付属のマイクと比較しても、音質の向上は感じられます。イヤフォンマイクは口元からの距離が一定なのでボリュームが安定しているものの、声のクリアさ、立体感はコンデンサーマイクのSnowball iCEが圧倒的に上です。
唯一の注意点は、マイクとの距離です。Snowball iCEは大きな声でしゃべっても滅多に音割れすることがないため、できるだけマイクに近づいて話した方が相対的にノイズが少なくクリアな声なります。私の体感で、大体口元から5~15cmが最もいい音質に感じたので、できるだけ口元に来るようにマイクを配置すると良いでしょう。
少しでも音声環境を改善したい人にお勧めの入門機
Snowball iCEを導入してから約1カ月が経過しましたが、オンライン会議で聞き返されることは滅多になくなり、快適なコミュニケーションができるようになりました。また、オンライン飲み会でも音質いいねと言われたり、見た目が面白いですから話のネタになることもしばしばあったり、導入して非常に良かったと感じています。
Snowball iCEはブラックとホワイトの2色展開で、価格は8千円前後(税込み、以下同様)、Amazonプライムデーなどのセールでは5千円程度と比較的安価に入手可能です。
また、Snowball iCEには上位機種の「Snowball」があります。こちらは単一指向性に加えて無指向性、-10dBの減衰パッド付き単一指向性の2つのモードが追加されていたり、付属三脚が高さ調整可能になったり、ブラックとホワイトに加えてクロームカラーが追加されていたりと、より機能が充実したモデルとなっています。複数人の会議やアンサンブル演奏をする方はこちらを選ぶと良いでしょう。
オンライン通話の音質を手軽に改善したいと考えているならば、Snowballシリーズを是非検討してみてはいかがでしょうか。
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