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M2チップ搭載でファンレス駆動 新型「MacBook Air」は7月発売 16万4800円から

Appleの薄型ノートPC「MacBook Air」がモデルチェンジされる。新型のApple M2チップを搭載して処理パフォーマンスを向上しつつも、ファンレス設計は堅持している。店頭販売の上位構成には、新しいACアダプターも付属する。

 Appleは7月、新型「MacBook Air」を発売する。Apple Storeでの税込み販売価格は16万4800円から(学生/教職員割引適用時は15万800円から)となる。


新しいMacBook Air(ミッドナイト)

新しいMacBook Airの概要

新型MacBook Airの概要

 新しいMacBook Airは新型の「Apple M2チップ」を搭載し、同チップに合わせてデザインを一新している。ボディーはアルミニウム製で、ファンレス設計だ。ボディーカラーはミッドナイト、シルバー、スターライト、スペースグレイの4つを取りそろえ、カラーに合わせた「MagSafe充電ケーブル」も付属する。


ボディーカラーは4つ用意されている

 Apple M2チップは、以下の2構成が用意されている。

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  • CPUコア8基(パフォーマンスコア4基+効率コア4基)+GPUコア8基
  • CPUコア8基(パフォーマンスコア4基+効率コア4基)+GPUコア10基

 ユニファイドメモリ(メインメモリ兼グラフィックスメモリ、LPDDR5規格)は、店頭販売モデルでは8GBとなる。直販モデルでは8GBに加えて16GBと24GBの構成も選択可能だ。

 ストレージはSSDで、店頭販売モデルの8コアCPU+8コアGPU構成は256GB、8コアCPU+10コアGPU構成は512GBを備える。直販モデルでは1TBや2TBも選択可能だ。

 Appleによると、8コアCPU+10コアGPUに24GBメモリを搭載する構成(試作機)でFinal Cut Pro 10.6.2を使って動画を処理すると、Apple M1チップ搭載のMacBook Airと比べると最大1.4倍、第10世代Coreプロセッサを搭載するMacBook Air(Core i5モデル)と比べると最大15倍のパフォーマンスを発揮するという。バッテリー駆動時間は最長18時間(Apple独自基準による動画再生時間)となる。


Apple M2チップを搭載し、省電力性を維持しつつ処理の高速化を図っている。先述の通りファンレス設計なので、騒音の心配もない

 画面パネルは13.6型のLiquid Retinaディスプレイ(IPS液晶)で、最大解像度は2560×1664ピクセルとなる。最大表示色は約10億色で、DCI-P3の色域をカバーする。最大輝度は500ニトだ。

 画面上部には1080p(フルHD、1920×1080ピクセル)撮影に対応するFaceTime HDカメラを搭載している。画面のカメラ周辺部にはノッチ(切り欠き)が設けられている。内蔵マイクは3基構成、スピーカーは4基構成(ツイーター×2+ウーファー×2)となる。


画面パネルは2560×1664ピクセルのLiquid Retinaディスプレイで、広い色域をカバーする

 キーボードはファンクションキー列もフルハイトの「Magic Keyboard」で、LEDバックライトやTouch ID(指紋センサー)も備えている。店頭販売モデルでは日本語配列だが、Apple Storeでは以下の配列も用意されている。

  • 米国英語(US)
  • イギリス英語(UK)
  • 中国語(ピン音)
  • 中国語(注音)
  • 韓国語
  • スペイン語

 外部ポートは、左側面にMagSafe 3(電源入力)端子とThunderbolt端子×2を、右側面にヘッドフォン端子を備えている。Thunderbolt端子は、Thunderbolt 3規格に準拠しつつもUSB4規格にも対応したもので、USB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力も可能だ。

 電源アダプターは、8コアCPU+8コアGPU構成には「30W USB-C電源アダプタ」が、8コアCPU+10コアGPU構成には「デュアルポートUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」が付属する。Apple Storeで購入する場合は「67W USB-C電源アダプタ」も選択可能で、このアダプターを使うと30分で最大50%の容量を充電できる「高速充電」を利用できる。

 ボディーサイズは約30.41(幅)×21.5(奥行き)×1.13(厚さ)cmで、標準重量は1.24kgとなる。


MagSafeが“復活”した外部ポート類。Thunderbolt端子がUSB4に対応しつつも「Thunderbolt 4」を名乗らないのは、一部の要件(映像出力など)を満たしていないことが原因であると思われる

8コアCPU+10コアGPU構成モデルに標準で付属する「デュアルポートUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」。その名の通り、2つのUSB Type-Cポートを備えており、iPhoneやiPadを同時に充電できる。なお、8コアCPU+8コアGPU構成の本体でも、Apple Storeで購入する場合はこのアダプターを付属するオプションが用意されている

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