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新SoC「Apple M2」が登場! 新型MacBook Air/Proに搭載

Appleが独自の「Apple M2」チップを発表した。同Socを採用した製品として、13インチMacBook ProとMacBook Airが発売される。

 6月6日(米国太平洋夏時間)、Appleがスペシャルイベントを開催し、新SoC「Apple M2」を発表し、同Socを搭載した13インチMacBook ProとMacBook Airシリーズを7月から発売する。価格は13インチMacBook Proが17万8800円~(税込み、以下同様)、MacBook Airが16万4800円~、となる。


Apple M2チップの特徴

トランジスタ数は、M1より25%増加した200億個となる

M1とのダイサイズの比較

新SoC「Apple M2」チップの特徴

 新たに発表されたM2は、第2世代となる5nmの製造プロセスを採用し、200億個のトランジスタで構成される。ユニファイドメモリのバンド幅は毎秒100GBとM1チップより大きく広がる。8コアのCPUと最大10コアのGPU、そして最大16コアのニューラルエンジンなど、さまざまなインタフェースを統合したシステムオンチップ(SoC)で、同社ではこれまでで最高のワットパフォーマンスを備えたチップであることをアピールする。


Apple M2チップは最大24GB(8GBまたは16GBも用意)のユニファイドメモリを搭載する

8コアのCPUは、16MBの共有キャッシュを備えた4基のハイパフォーマンスコアと、4MBの共有キャッシュを備えた4基の高効率コアで構成される

マルチコアの性能はM1に比べて18%向上し、最新の10コアCPU搭載ノートPC(Core i7-1255U搭載のSamsung Galaxy Book 2 360)に比べ、同じ電力レベルで1.9倍のパフォーマンスを発揮するという

ピーク時の性能を4分の1の電力で実現しているとのことだ

さらに最新の12コアCPU搭載ノートPC(Core i7-1260P搭載のMSI Prestige 14 Evo)のピーク時の性能比較では、約87%のパフォーマンスを約4分の1の電力でまかなえるとアピール

GPUはM1より2コア多い最大10コアとなる

M2では、M1と同じ電力レベルでグラフィックス性能が最大25%高い

電力レベルを最大にするとMaxで35%も性能が高くなる

最新のCPU内蔵GPU搭載ノートPC(10コア)と比べると、M2は同じ電力レベルで最大2.3倍もの高い性能を発揮するという

同じくピーク時の性能を約5分の1で電力で実現するとアピール

 Appleは独自のシリコンを作る利点として、最新のカスタムテクノロジーをすぐに全SoCに適用できることにあるとし、M2に次世代のセキュリティプロセッサ「Secure Enclave」と、最大で毎秒15.8兆の演算を行うニューラルエンジンを搭載。

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 より広帯域のメディアでコーダを含んだ新たなメディアエンジンを備えることで、複数の4Kと8Kのビデオストリームをなめらかに再生できるとうたう。


次世代のSecure Enclaveとニューラルエンジンも内蔵する

M1と比較してニューラルエンジンは40%以上の増加となる

H.264とHEVCの8Kビデオに対応した次世代メディアエンジンも装備する

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