「ルンバ」の動きをプログラミングで再現 教育用ロボット「Root」に新カリキュラム(2/2 ページ)
ロボット掃除機「ルンバ(Roomba)」で知られるアイロボットが、6月8日の「ルンバの日」に合わせてプログラミングロボット「Root(ルート)」の新しい教育カリキュラムを発表した。合わせて、ルンバをベースに開発された新型ロボット「Create 3」を教育市場向けに販売することも明らかにした。
「プログラミングの意義を伝える教材」として米国本社と共同開発
アイロボット・ジャパンではRootを活用したプログラミング教育を全国の小学校向けに展開している。2022年末までに全都道府県の小学校への展開を目指しており、6月現在で全国38都道府県の小学校で導入されている。
ルンバ エンジニアリングコースの教材は、こうした日本の学校教育での経験を踏まえ、iRobotの米国本社と日本法人が共同で開発したという。同社で新規事業を担当する竹迫大祐氏は「ルンバの動きをRootで再現する経験を通して、プログラミングが社会でどのように役立つのかを理解できる。プログラミングというスキルを活用するキャリアを知ることもできる」と教材の意義を紹介した。
ルンバ型の学習ロボット「Create 3」が日本に
ルンバの日にあわせて開催された記者説明会では、Rootとは別の教育用ロボット「Create 3」を日本の教育現場向けに提供することも発表された。Create 3を1台、Root rt06を6台をワンセットとして、学校教育の現場向けに無償を貸し出される。米国では2022年4月に発表され、既に発売済みだが現時点では日本での一般販売は未定だという。
Create 3は2022年4月に発表された製品で、米国などでは発売済み。日本での一般販売を行うかは未定としている。
Create 3はルンバ i3をベースとして開発されたプログラミング可能な教育用ロボット。Rootと同様にPythonをサポートする他、ロボットアプリケーション開発のためのミドルウェア「ROS2」をサポートしている。
Rootと同様に、空間を認識して走行するための各種センサーを搭載する。タイヤの回転数から距離を検知するセンサーなど、一部にはRootよりも高度な機能を備えている。天面は多数の穴が空けられており、自作のロボットアームなどを取り付けたり、飾り付けたりできる。
なお、ルンバベースではあるが床掃除には対応しない。
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