13.3型の新型「VAIO S13」は第12世代Coreプロセッサを搭載 どれだけ“強く”なった?(1/2 ページ)
VAIOの13.3型ノートPC「VAIO S13」に約5年ぶり(ビジネスモデルベースで考えると約1年ぶり)の新モデルが登場する。第12世代Coreプロセッサを搭載して“現代っ子”になった同機は、どんな仕上がりになったのだろうか。試作機を先んじてチェックする機会に恵まれたので、そのテスト結果を交えて見ていこう。
VAIOは7月15日、13.3型モバイルノートPC「VAIO S13」の新モデルを発売する。税込みの想定販売価格は量販店向けモデルが20万4800円で、構成を自分好みに変更できるカスタマイズ(CTO)モデルが以下の通りとなる。
- ソニーストア扱い:15万4800円
- VAIOストア扱い:16万3000円(3年保証標準付帯)
VAIO S13の概要
新しいVAIO S13は、コンシューマーモデルとしては2017年8月(ALL BLACK EDITIONを含めると2018年1月)以来のモデルチェンジとなる。ただし、S13の法人向けモデルである「VAIO Pro PG」は2021年7月にモデルチェンジをしていたため、実質的には約1年ぶりのモデルチェンジとなる。
CPUは第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)のUシリーズで、量販店モデルでは、Core i5-1235Uを搭載している。CTOモデルでは以下の選択肢から選択可能だ。
- Celeron 7305(Pコア1基2スレッド+Eコア4基4スレッド)
- Core i3-1215U(Pコア2基4スレッド+Eコア4基4スレッド)
- Core i5-1235U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)
- Core i7-1255U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)
メインメモリはLPDDR4X規格(増設/換装不可)で、量販店モデルでは8GBを搭載している。CTOモデルでは容量を8GB(※1)、16GB、32GB(※2)から選択できる。
ストレージはOPAL(自己暗号化機能)対応でPCI Express接続のSSDを搭載する。量販店モデルはPCI Express 3.0接続で256GBのモジュールを採用しており、CTOモデルでは以下の中から選択できる。
- スタンダードSSD(PCI Express 3.0接続):128GB、256GB、512GB
- 第4世代ハイスピードSSD(PCI Express 4.0接続、※2):256GB、512GB、1TB、2TB
量販店モデルはOSはWindows 11 Homeをプリインストールし、Microsoft Office Home & Business 2021のライセンスも付属する。CTOモデルではWindows 11 Proをプリインストール可能で、Officeのライセンスの有無も選択できる。
(※1)Core i7-1255Uの構成では選択不可
(※2)Celeron 7305の構成では選択不可
ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)の13.3型液晶で、約1677万色の表示に対応する。Webカメラは顔認証とフルHD撮影に対応する約207万画素センサーを搭載している。人感センサーも備えているので、着席/在席/離席を検知したセキュリティ機能「VAIO User Sensing」も利用可能だ。
キーボードは日本語配列でバックライトは備えない。電源ボタンは指紋センサーとの一体型だが、CTOモデルでは「指紋センサーなし」も選択できる。
ポート類は、左側面にUSB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にUSB 3.0 Type-A端子、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI出力端子と有線LAN端子(1000BASE-T)を備える。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応する。CTOモデルではオプションでLTE(4G)対応のモバイル通信機能も追加できる。
ボディーサイズは約305.8(幅)×215.1(奥行き)×14.4~18.4(厚さ)mmで、量販店モデルの重量は約1.049kgとなる。満充電からのバッテリー駆動時間(JEITAバッテリ駆動時間測定法 Ver.2.0)は約24.2時間、VAIO独自基準による連続動画再生時間は約13.8時間となる。ACアダプターは65Wのものが付属する。
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