「ストリートファイターV」は、今やモバイルPCのCPU内蔵GPUでプレイできるようになってしまった:ゲームプレイと実況配信ライブにも挑戦(1/5 ページ)
格闘ゲームの世界大会「EVO Japan 2023」にも採用されたゲームタイトル「ストリートファイターV」。これを最新のモバイルPCで快適に楽しむことはできるのか、またプレイしながらの実況配信もできるのかを試してみた。
2020年3月から始まった「ストリートファイターV(以下、スト5)が快適にプレイできる自作PCをなるべくコスト安で作る」(以下、5万円台スト5PC)という企画だが、コロナ禍と半導体不足、そして仮想通貨マイニングの過熱でGPUの価格が高騰したことにより、5万円台でゲームが快適にプレイできるPCの自作はかなり困難になってしまった。
安さだけを追求するのは、昨今の円安問題もあったりして、なかなか取り組みが難しくなってきた。そこで、今回は、がらりと趣を変えて、「小さなノートPCでスト5がプレイできるのか」を探求することにした。
しかも、CPU内蔵GPUでスト5がプレイできるのかを検証する!
連載:5万円台スト5PCを作る
あえてCPU内蔵GPUでどれだけスト5を楽しめるのかを試す
以前は、ゲーミングノートPCといえば画面サイズが15型前後のモデルが主流で、現在もその動向は変わらないとは思うが、一方でPCメーカー各社は小型/薄型のゲーミングノートPCを提案してきている。
今回取り上げるASUS JAPANの「ROG Flow X13(2022)」(GV301)シリーズは、その代表格とも言えるシリーズになる。
画面サイズは13.4型で、ボディーサイズは約299(幅)×222(奥行き)×15.8~16.95(厚さ)mmで、見た目は普通のリアルモバイル系のノートPCそのものだ。重量も約1.35kgとゲーミングノートPCとしては最軽量クラスである。
Ryzenプロセッサを搭載した13.4型のゲーミングモバイルPC「ROG Flow X13(2022)」(GV301)シリーズ。写真は唯一、外部GPUを内蔵しないモデル (GV301RA-R76UMA)だ
このROG Flow X13の2022年モデルは、CPUとして8コア16スレッド仕様のAMDのRyzen 7 6800HSやRyzen 9 6900HSが選択でき、GPUもノートPC版のNVIDIA GeForce RTX 3050や同Tiを選択できる。まさに「羊の皮を被ったオオカミ」といった感じだ。
ディスプレイの表示は1920×1200ピクセルで、フルHD(1920×1080ピクセル)に縦解像度を増量したアスペクト比16:10タイプを採用する。最大リフレッシュレートは120Hzとなかなかぜいたくな仕様だ。
シリーズのラインアップは、前述したCPUとGPUの型番違いに加えて、搭載メモリ容量(32GB/16GB)やSSD容量(1TB/512GB)の組み合わせによって全部で6モデルある。同社直販のASUS Store価格は、GeForce非搭載のエントリーモデル「ROG Flow X13 GV301RA」(GV301RA-R76UMA)が18万9800円、CPUもGPUも最上位、メモリもSSDも最大容量の最上位モデル「ROG Flow X13 GV301RE」(GV301RE-R96R3050TE)が27万9800円(いずれも税込み、以下同様)だ。
ちなみに、Intel系CPUを採用した「ROG Flow Z13(2022)」も存在するので、Intel派はそちらを選択するのもいいだろう。
オプションで、12GBのグラフィックスメモリとRadeon RX 6850M XTを搭載した外付けGPUユニットの「ROG XG Mobile(2022)」も用意されている。Z13/X13シリーズとも対応しており、PCとの接続は専用端子経由で行う。ASUS Storeでの価格は14万9800円だ
NVIDIA GeForce RTX 3050系は、理論性能値にして6TFLOPSを軽く超えていることから、GPU性能的にスト5がプレイ出来ることは明白だ。そのため本稿では、あえてGeForce非搭載モデルのエントリー機「ROG Flow X13 GV301RA」(GV301RA-R76UMA、以下GV301RA)を選択し、そのCPUであるRyzen 7 6800HSの内蔵GPUで、ちゃんとスト5がプレイできるかをチェックしてみることにした。
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