実売30万円前後のGeForce RTX 4090カードが早くも枯渇気味:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
登場から1週間が経過し、GeForce RTX 4090搭載グラフィックスカードが街中で枯渇気味になっている。RTX 30シリーズの上位モデルも入荷が滞っているという話が方々で聞かれた。
各ショップのグラフィックスカード売り場には、先週登場したばかりの「GeForce RTX 4090」カードのPOPが大々的に貼られているが、在庫が底をついている光景がしばしば見られる。TSUKUMO eX.は「RTX 4090カードの人気に供給が追いついていないんですよね。再入荷は月末か11月に入ってからという話があります」と語る。
為替の影響でGeForce RTX 30シリーズの再入荷が滞り気味
初回入荷分はほとんどのショップが売り切っており、取材した21日に在庫を見かけたのは今週登場したPalit Mycrosystemsのオーバークロックモデル「GeForce RTX 4090 GameRock OC」のみだった。取り扱うドスパラ秋葉原本店の価格は30万8000円(税込み、以下同様)だ。
加えて、RTX 30シリーズの上位モデルも再入荷が滞っているとの話を複数のショップで聞いている。そこにはRTX 4090カードとはまた別の事情も絡んでいる様子だ。
あるショップは「為替の急激な変化から、国内代理店が取り扱いを渋っている感があります。再入荷したら値上げせざるを得ませんから、どうしても割高に映ってしまいます。RTX 4090カードと違って、世界的に見たら在庫は普通にあるんですけどね」と話していた。
円安の影響はPCパーツの値段の他に、客層にも現れている様子だ。別のショップは「最近は海外からのお客さまが急に増えました。飛行機代や輸送費込みでも、日本で買った方がPCパーツやPC一式が安くなるとうれしそうに話していた方もいましたね」という。
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