Ryzen 7000のボトルネックは対応マザーの供給にあり!:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
AMDから新型CPUのRyzen 7000シリーズが売り出され、対応するAMD X670/X670Eチップセット搭載マザーボードやAMD EXPO対応のDDR5メモリ、Socket AM5対応のCPUクーラーなどが動き出した。しかし、全て潤沢とはいかない状況だ。
アキバ速報でお伝えした通り、9月30日にAMDの新CPU「Ryzen 7000」シリーズが売り出された。ソケットに新規格のSocket AM5を採用しており、現状稼働させるには同時に売り出されたAMD X670E/X670チップセット搭載マザーボードと組み合わせる必要がある。AMD系のチップセットとしては初めてDDR5メモリ対応で、最大4枚/128GBまで搭載できる仕様だ。
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5万円弱から15万円弱でX670E/X670マザーが5社からデビュー
初回にアキバに出回ったX670E/X670マザーは15モデルだ。ASUS JAPANとASRock、MSI、ギガバイト、BIOSTARの各モデルが複数店に並んだ。価格は5万円弱から15万円弱(税込み、以下同様)の間となる。
ラインアップはそれなりにそろったものの、発売前から品薄を心配する声が多く聞かれた。あるショップは「初回の入荷数が少ないのは察していましたが、本来はもう少し多くのモデルが入る予定でした。総数でCPUを下回っているので、当面は取り合いになりそうです」と語る。
実際、9月30日昼過ぎの予約販売の時点で「ROG CROSSHAIR X670E EXTREME」(15万円弱)や「ROG CROSSHAIR X670E HERO」(10万5000円弱)、「MEG X670E ACE」(12万6000円弱)、「X670E Taichi Carrara」(10万5000円弱)など、10万円を超えるハイエンドクラスが売り切れとなるショップは少なくなかった。
TSUKUMO eX.は「やはり初回はハイエンドクラスから売れていきますね。低価格帯といっても安くても5万円前後するわけで、それらと組み合わせてPCを組むか、最上位モデルの登場や再入荷を待つか。そこで悩む人がこれから増えそうですね」という。
続いて、メモリやCPUクーラーを見ていこう。
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