Ryzen 7000のボトルネックは対応マザーの供給にあり!:古田雄介のアキバPick UP!(2/4 ページ)
AMDから新型CPUのRyzen 7000シリーズが売り出され、対応するAMD X670/X670Eチップセット搭載マザーボードやAMD EXPO対応のDDR5メモリ、Socket AM5対応のCPUクーラーなどが動き出した。しかし、全て潤沢とはいかない状況だ。
AMD EXPO対応メモリは一部が品薄 CPUクーラーは現状潤沢
マザー以外のRyzen 7000シリーズ関連パーツは、ジャンル全体での入手困難を心配する声は聞かれなかった。
DDR5メモリはDDR5-6000に品薄が目立ったものの、DDR5-5600/5200は複数のモデルを在庫しているショップが多く、「型番やスペックを厳密に指定しなければ何とかなると思います」(パソコンSHOPアーク)という。
AMDのオーバークロック向け機能「AMD EXPO」を実装したメモリも、CPUの発売と同時にラインアップが増えている。先週はCorsairからRGB LEDを組み込んだ「DOMINATOR PLATINUM RGB」シリーズや、「VENGEANCE RGB」シリーズなど複数登場している。
価格はDOMINATOR PLATINUM RGBのDDR5-5600 16GB×2枚キットが3万8000円前後、VENGEANCE RGBシリーズの同構成が3万円強となる。
その他、組み込みに要注意と言われているのがCPUクーラーだ。Ryzen 7000シリーズは、いずれのモデルも純正クーラーが付属しないため、Socket AM5対応クーラーを別途用意する必要がある。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「形状としては、従来のSocket AM4も流用可能と言われていますが、Socket AM5はバックプレートが外せないので、専用のバックプレートに付け替えて固定するタイプのSocket AM4クーラーは使えないと考えておくのが無難です。まあ、TDPもなかなか高くなっていますし、Ryzen 9クラス(TDP 170W)なら360mmラジエーター搭載の水冷クーラーを新調した方がいいですね」とアドバイスする。
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