TV“以外”でセットアップすると大苦戦? 「Fire TV Cube(第3世代)」開封レビュー(2/2 ページ)
Amazonの映像投影デバイスのフラグシップモデル「Fire TV Cube」の最新モデルが、ついに発売を迎えた。発売から少しだけ先んじて試す機会を得たので、ひとまず開封してセットアップをしてみようと思う。【更新】
セットアップは簡単 しかし……
Fire TV Cube(第3世代)のセットアップは簡単だ。基本的にはセットアップガイドの指示通りにTVやルーターなどに接続して、最後に電源ケーブルをつないで起動すれば始められる。
他のFire TVシリーズのように、始めはリモコンの認識から始める。通常は本体の近くに乾電池を入れたリモコンを置くと検出されるのだが、うまく検出されない場合はリモコンのホームキーを長押ししてみよう。
Wi-Fi(無線LAN)または有線LANでインターネットに接続すると、本体ソフトウェアの更新チェックが始まる。購入のタイミングにもよるが、通常は何らかの更新があるはずなので完了するまで待とう。更新の内容によって本体が再起動することもあるが、更新が完了すればセットアップを続行できる。
ソフトウェアの更新チェックが終わると、次はAmazonアカウントへのログインだ。リモコンを使った手動入力の他、スマートフォンでQRコードを読み取り、スマホでログインしているAmazonアカウントを流用することも可能だ。
なお、Amazon.co.jpで購入する場合、あらかじめAmazonアカウントをプリセットする「簡単セットアップ」が標準で有効となっている。自分で使うことを前提とする場合、簡単セットアップを使うとAmazonアカウントやWi-FiのSSID(アクセスポイント名)/パスワードの入力を省略できて便利だ(※1)。
(※1)Wi-FiのSSID/パスワード入力の省略は、過去にAmazonデバイスでWi-Fiの接続設定をしたことがある場合のみ利用可能
しかし、友人などにプレゼントするために購入する場合は、プライバシーを漏らすことになる上、もらった相手が自分のアカウントを入力するのに難儀する可能性があるので、プレゼント用に買う場合は簡単セットアップのチェックを外してカートに入れるようにしたい。
Fire TV Cubeには赤外線リモコン機能が備わっている。これを使ってAlexaを経由してTVや動画プレーヤー/レコーダーのコントロールを行える……のだが、筆者の環境ではFire TV CubeではTVの赤外線(リモコン)操作テストのプロセスをスキップできないようになっていた。明示的にTVのメーカーを指定するための「詳細設定」や、プロジェクターへの接続を設定する画面に遷移することはできるのだが、プロセスそのものは回避できなかったのだ。
なぜこんなことを言っているのかというと、今回筆者はFire TV CubeをHDMI入力端子付きのPC向け液晶ディスプレイにつなごうとしたからである。このディスプレイには当然、赤外線リモコンはない。そのため赤外線によるコントロール自体が無理なのだが、Fire TV Cubeは“お構いなし”で赤外線コントロールのテストを始めてしまった。
TVではなく液晶ディスプレイにつなごうとすることはレアケースなのかもしれないが、このプロセスをスキップする方法は用意してほしかった……。なお今回は、無理やりテストがうまく行ったことにして、その場をしのいでいる。
環境固有のトラブルが多少あったとはいえ、セットアップのプロセスは他のFire TVシリーズとそう大きく変わることはない。Fire TVシリーズを使ったことがあれば、戸惑うことはないだろう。
本当はレビューをもう少し続けたいのだが、まだセットアップしてから数時間しかたっていない。もう少しじっくり使ってから、改めて感想は述べたいと思う。
関連記事
Fire TVシリーズ最上位「Fire TV Cube」が10月27日にモデルチェンジ HDMI入力端子(超解像対応)付き
Amazonの映像デバイス「Fire TVシリーズ」の最上位に位置する「Fire TV Cube」がモデルチェンジする。プロセッサのCPU部が最大20%高速化し、Wi-Fi 6に対応することでより快適に4Kストリーミングが楽しめるようになった他、HDMI入力端子、USB Type-A端子や有線LAN端子も備えた“全部入り”となったことも特徴だ。Fire TV向け「Alexa対応音声認識リモコン」にProモデル登場 バックライトやプログラマブルボタン付きで3980円
Amazonの「Fire TVシリーズ」で使える音声認識リモコンに、上位モデルが登場する。ボタンバックライトやプログラマブルボタンを搭載した他、リモコンを捜索する機能も追加されている。「Fire TVシリーズ」の第3世代リモコンに「ABEMAボタン付き」登場 2980円
Amazonの映像デバイス「Fire TVシリーズ」に対応する音声認識リモコンに、Amazon Musicボタンの代わりに「ABEMA(アベマ)ボタン」が搭載されたものが登場する。ボタンを押すと「ABEMA」アプリが一発起動するもので、Amazon.co.jpや家電量販店ではこのリモコンが付属するFire TVシリーズも順次発売される。日本でFire TVシリーズはどんな感じ? 米Amazon担当者に聞いた
Amazonの「Fire TVシリーズ」は、映像投影(キャスト)デバイスとして日本国内でも一定の地位を築いた。ヤマダホールディングスと提携してFire OSを搭載する「Fire TVスマートテレビ」も投入したが、今後日本においてFire TVシリーズはどのように展開されるのだろうか。米Amazonの担当者が語った。ヤマダデンキが「Fire TVスマートテレビ」を3月5日に発売 5万4780円(税込み)から
アマゾンジャパンとヤマダホールディングスが連携し、船井電機製の「FireTVスマートテレビ」を国内で展開することになった。2月17日からAmazon.co.jp上のヤマダデンキ公式ストアで予約販売を開始し、3月5日から出荷と店舗での販売が順次始まる予定だ。「Fire TV Stick 4K Max」登場 Wi-Fi 6対応+40%パフォーマンスアップで6980円 新リモコン付き
Amazonが、4K対応映像デバイス「Fire TV Stick 4K」の後継モデルを発売する。Fire TVシリーズとしては初めてWi-Fi 6接続に対応したことが特徴で、処理パフォーマンスも最大で40%改善する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.