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普段使いもゲームも動画編集も快適! 日本HPの「OMEN 16(Intel)ハイパフォーマンスモデル」の実力を試す(1/4 ページ)

日本HPのゲーミングノートPC「OMEN」シリーズには、IntelおよびAMDのCPUを搭載したモデルが用意されている。今回は前者の16.1型で最上位モデルをチェックした。

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 日本HPのゲーミングノートPCブランド「OMEN」から、最新モデル「OMEN 16(Intel)」が登場した。第12世代CoreプロセッサとGeForce RTXを組み合わせたハイエンドモデルで、高い性能はもちろんだが、ノートPCというフォームファクターの中でゲーミングの快適さも追求したモデルだ。


16.1型で165Hzのリフレッシュレートに対応したゲーミングノートPC「OMEN 16(インテル)」

上位モデル「OMENシリーズ」のフラッグシップモデルを試す

 日本HPのゲーミングノートPCブランドは「OMEN」と「Victus」の2本柱だ。OMENが上位に位置し、より“攻めた”作りのゲーミングモデルとなっている。この、より攻めた作りというところが今回のOMEN 16(Intel)でもポイントになる。

 OMEN 16(Intel)はOMENシリーズの16型ディスプレイ搭載モデルであり、Intel製CPU採用モデルとなる。OMENには17型モデルもあるので、大画面を求めるニーズではそちらを、ほどよいサイズ感をとるなら本製品が属するOMEN 16となるだろう。また、OMEN 16(AMD)モデルも用意されている。現在、CPU/GPUともにパフォーマンスが拮抗しており、ユーザーが好みの構成を選べるのはうれしいところだ。

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 今回試すモデル(OMEN 16-k0061TX)は、Intel第12世代CoreのCPUに、NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPUを組み合わせたモデルだ。「7」グレードのCPUに「7」グレードのGPUという構成は、さまざまなゲーミングノートPCのハイエンドモデルに採用されるものだ。

 OMEN 16(Intel)シリーズの中での位置づけは、パフォーマンスプラスモデルとなる。同社直販モデルとしては3タイプあり、パフォーマンスプラスモデルは最上位構成にあたる。

 他2モデルはスタンダードとパフォーマンスモデルで、CPUとGPU、SSD、ディスプレイパネルといった構成が異なる。パフォーマンスプラスモデルのみのスペックで言えば、GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPUと、画面解像度が2560×1440ピクセルの高解像度かつリフレッシュレートが165Hz(2モデルは144Hz)とより高い。

OMEN 16-k0061TX パフォーマンスプラスモデル(評価機)のスペック
CPU Core i7-12700H(14コア20スレッド、Pコア6基/Eコア8基)
メモリ 16GB(DDR5-4800/8GB×2)
GPU GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPU(GDDR6 8GB)
ストレージ 1TB M.2 NVMe SSD(PCI Express 4.0 x4)
ディスプレイ 16.1型(IPS方式、165Hz/G-SYNC対応)
画面解像度 最大2560×1440ピクセル(非光沢)
Webカメラ 約92万画素
キーボード テンキーレス/日本語配列
バックライト 4ゾーンRGBライティング(26キーロールオーバー、アンチゴースト対応)
インタフェース HDMI×1、Thunderbolt 4(USB4)×2、USB Type-A×3(うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)、ヘッドフォン/マイクコンボ×1、SDカードスロットなど
有線LAN 1GbE対応
無線機能 Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.3
ACアダプター 出力280W
バッテリー駆動時間 最長約6時間(MobileMark 2018で計測)
ボディーサイズ 約369(幅)×248(奥行き)×23(厚さ)mm
重量 約2.41kg
OS Windows 11 Home

高いスペックを詰め込んだスタイリッシュなボディー

 まずは全体のデザインから見ていこう。OMEN 16(Intel)は、米国発のゲーミングノートPCとしては非常にシンプルなデザインだ。本体カラーは「シャドウブラック」で、各面はシャープな直線で構成されている。

 天板はフラットで、中央にOMENロゴを置く。OMENロゴ自体、あまりゲーミングを主張しすぎていないため、よくあるゲーミングノートPCを高性能ノートPCとしてビジネスで使うという用途にも適しているといえるだろう。

 ボディーサイズは約369(幅)×248(奥行き)×23(厚さ)mmなので、メインストリームである15.6型よりも少し大きいがそれほど差があるわけではない。15.6型との差は0.5インチ=対角で1.27cmほどであり、狭額縁パネルであることもサイズの拡大を抑えている要因だろう。

 ほぼ同じサイズ感で少し大きな画面が得られるところに恩恵がある。一方、重量は約2.41kgあるので重く感じた。モバイルというよりは持ち運び可能な据え置きノートPCだろう。

 ちなみに、バッテリー駆動時間は最長約6時間(MobileMark 2018で計測)となっている。


液晶ディスプレイの天面部中央にOMENのロゴがあるが、落ち着いた印象だ

底面には吸気口が用意されている

 ディスプレイは視野角が広く発色もよいIPS方式で、画面解像度が2560×1440ピクセル(182ppi)と高精細だ。スケーリング100%でもギリギリ使えそうだが、125~150%あたりで調整するとよいのではないだろうか。

 色域については、sRGBのカバー率で100%、リフレッシュレートは165HzでG-SYNC対応となっている。ゲーミングではCPUやGPUといったパフォーマンスに次ぐ重要なスペックがディスプレイスペックだ。特にeスポーツタイトルを楽しみたい人は、ここに注目してほしい。高リフレッシュレートであることに加え、G-SYNC対応によってテアリングやスタッタリングから解放されればゲーム画面への集中力も高まる。


16.1型でWQHDと“ほどよい”解像度を備えている。輝度も300ニトと十分で発色も良く、視野角も広い

165Hzと高いリフレッシュレートをサポートする。ブルーライトを軽減するテュフ ラインランド Eyesafe認定も受けている

液晶ディスプレイ上部に約92万画素のWebカメラを内蔵し、単体でもゲーム配信やビデオ会議を行える

液晶ディスプレイはこの角度まで開く

 続いて、キーボードやインタフェース回りを見ていこう。

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