ケーブルがないって素晴らしい! ワイヤレスで映像を出力できる15.6型のモバイルディスプレイ「ZenScreen Go MB16AWP」を試す:モバイルディスプレイの道(2/5 ページ)
ついにモバイルディスプレイにもワイヤレス接続を実現したモデルが登場した。ASUS JAPANの15.6型モバイルディスプレイ「ZenScreen Go MB16AWP」の使い勝手はどうなのか、実機を試してみた。
プラットフォームごとにワイヤレス接続の実力をチェック
では実際にワイヤレス接続を試してみよう。今回はWindows、iOS、Androidの順で紹介する。
画面右下にある電源ボタンを押して起動すると、さまざまなデバイスとの接続方法をまとめたチュートリアルが表示されるので、それに従って接続を行う。この画面を見れば、どのプラットフォームと接続する場合も、取扱説明書を読むことなく、必要とされる手順が一目で分かる。なかなか気が利いた仕様だ。
まずはWindows PCからだ。本製品を起動した状態で、PC側でショートカット「Windows」+「K」キーを押すとワイヤレスディスプレイ機能が立ち上がり、接続可能なデバイスの1つとして本製品が表示されるので選択する。Windowsからは一般的なディスプレイとして認識され、後は配置の調整や、解像度の調整、向きの変更を行えばよい。至って簡単だ。
ただし、ワイヤレスで映像信号をやり取りしているだけあって、レスポンスはイマイチだ。Windows側でディスプレイのプロパティを確認するとリフレッシュレートは30Hzとなっており、動画の再生は絶望的で、スクロールもなかなか追いつかない。ドキュメントやワークシートを常時表示させておく用途が主になるだろう。
一方のiOS(iPadOS)は、手順がやや複雑だ。最初に本製品固有のWi-Fiに接続してから、AirPlayをオンにし、接続先の一覧に表示される本製品を選択するという流れになる。Windowsおよび後述のAndroidと違ってWi-Fi接続の手間が余計にかかるが、動作のカクつきが明らかに少なくスムーズだ。アスペクト比は固定、かつミラーリングしか選択できないことを除けば、極めて実用的と言える。今回は試していないが、macOSも同じ手順だ。
iOS(iPadOS)からの接続時は本製品固有のWi-Fiに切り替えるため、そのままではネットに接続できない。Wi-Fiに接続した時点で、本製品の画面右上に表示されるローカルIPアドレスにiPadからアクセスすると、アクセスポイントの一覧が表示されるので、そこで任意のSSIDを選んでパスワードを入力すれば、本製品を介してネットに接続できるようになる。
次にAndroidデバイスとの接続を見ていこう。
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