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バッテリー内蔵で715g! 無線と有線接続に対応した15.6型の軽量モバイルディスプレイをiPhoneやAndroidデバイスに接続して分かったことモバイルディスプレイの道(3/5 ページ)

2モデルあるリコーのモバイルディスプレイのうち、多機能な上位モデルが「RICOH Portable Monitor 150BW」だ。ワイヤレスでの接続は実際にどうなのかを確かめてみた。

ワイヤレス接続の実用性は?

 さて本製品は、有線接続以外にワイヤレスでの接続もできることが大きな特徴だ。今回はWindowsに加え、AndroidおよびiOSで検証した。

 まずWindowsだが、Miracastを使って接続する。Windows 11であればアプリのインストールも必要なく、標準の機能だけで完結する。

 手順としては、まず本製品の入力元を無線に切り替えて待機状態にした後、Windowsマシン側で検出を実行し、本製品が見つかったらタップして選択するだけだ。接続完了後は有線接続時と同様、解像度や拡大率、向きの変更といった操作を行える。

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 パフォーマンスは高く、動画の再生なども含めて遅延はほとんどない。リフレッシュレートは標準の60Hzから下げることもできるが、そのままで問題ないだろう。

 本製品は相手に渡して操作してもらえる「ハンドアウト型」であることが特徴だが、このワイヤレス接続時はペン操作には非対応で、HDCPにも非対応となる。これは後述のAndroidおよびiOSについても同様なので注意したい。


まずは設定画面で「入力切替」を「無線接続」へと変更する(デフォルトではUSBポート1)

接続待機中の画面へと移行する。この状態でデバイス側の設定へと移る

Windowsで「Windowsキー」+「K」を押してキャスト画面を開く。接続可能なディスプレイとして本製品が表示されているので、クリックして接続を試行する

Windowsへのログイン名が表示され「接続しますか?」と尋ねられるので「OK」をタップ

接続が完了し、Windowsの画面がミラーリングで表示される。左上のメニューからは回転や音量調整などの設定が可能(非表示にもできる)だ

Windowsからは通常のディスプレイとして認識される

リフレッシュレートは60Hzで変更も可能だが、パフォーマンス的には十分なのでこのままでよいだろう

タッチ操作を行いたい場合はWindows側で許可する必要がある

画面の複製/拡張などの切り替えはこちらでも行える

一度接続するとリストに登録され、次回からは簡単にアクセスできるようになる
手前のWindowsノートから、後方の本製品にミラーリング出力し、スクロール操作を行っている様子。多少の遅延はあるが動きはなめらかで、画面と同期したプレゼン用途でも支障はないだろう

 次はAndroidデバイスとの接続を見ていこう。

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