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ゲーミングノートPCはここまできた! ASUS JAPANの「ROG Strix SCAR 18 G834JY」を試す(4/6 ページ)

ASUSが「CES 2023」でグローバル発表したハイエンドゲーミングノートPCを日本国内で発売する。ここでは、フラッグシップモデルとなる「ROG Strix SCAR 18」を試した。

ゆったりとした広いパームレストと打ちやすいキーボードを装備

 キーボードは、グラデーションのスケルトンブラックのベゼルが印象的だ。表面にはIMR(In Mold Release)フィルムを貼って摩擦を低減しているという。スベスベとして心地良い感触だ。冒頭で紹介した通り、カスタマイズ可能なRGB LEDバックライトも装備している。

 キーピッチは約19mmで、テンキーとの間も十分に間隔が空けられている。配列については、Deleteキーの位置がズレてテンキーの上にある点は気になるが、同社の製品ではよくある仕様でもあるので。これに慣れていれば問題ないだろう。なお、PrintScreenキーは、最下段とテンキーの上と2つある。

 キートップには約0.15mmの深さで、ゆるやかなカーブがつけられていて指を置きやすい。キーストロークは約2mmだ。スイッチは感触も絶妙で、長文入力も快適に行え、ほとんどタイプ音がしない静音仕様でもある。

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 なお、スイッチはメカニカル仕様ではないものの、押下に対して素早く反応する「Overstroke Technology」により、正確で高速な入力が可能だとしている。

 キーボードの奥には独立したホットキーを用意しており、Armoury Crateユーティリティーの起動や動作モードの切り替え、マイクミュート、音量調整キーが用意されている。いずれも利用頻度が高いと思われるだけに便利だろう。


テンキー付きのキーボードを搭載する。Deleteキーがテンキーの上にある他、PrintScreenキーが2つあるなど少し変則的ではあるが、ゆったりとした配置で打ちやすい。カーブのついたキートップ、反応の良いスイッチ、広いパームレストの効果もあり、とても打ちやすいキーボードだと感じる

キーボード奥に4つのホットキーを装備する。左から音量調整、マイクミュート、動作モードの切り替え、Armoury Crateの起動となっている

ホットキーは、Armoury Crateでカスタマイズ可能だ

液晶ディスプレイはこの角度まで開く

高速かつ使いやすいインタフェースを装備

 通信機能は2.5GBASE-T対応の有線LANと、Wi-Fi 6Eの無線LAN、Bluetooth 5.1を標準装備する。Wi-Fi 6Eについては、6GHz帯での通信に対応することも明記されている。

 USBはType-CとType-Aを2基ずつ搭載しており、Type-Cは1基がThunderbolt 4に対応し、もう1基はUSB 3.2 Gen 2対応となる。

 USB 3.2 Gen 2の方は、ディスプレイ出力(DisplayPort Alterenate Mode)に加えて、USB PD(Power Delivery)にも対応しており、制限付きながら、USB PD対応チャージャーなどからの給電が可能だ。

 また、右側面にあるUSB Type-Aは2基ともUSB 3.2 Gen 2対応で、10Gbpsでのデータ転送が可能だ。ディスプレイ出力としてはHDMIも装備している。

 なお、先代までの同シリーズでは省かれていたWebカメラも、ディスプレイの上部にノイズキャンセル対応アレイマイクとともに内蔵することで、追加デバイスなしで動画配信やビデオ会議もできるようになった。


前面に端子類はない。ボディー下部がトランスルーセント試用になっているのが分かる

背面は排気口のみだ

左側面にあるUSB Type-C端子は、右(手前側)がUSB 3.2 Gen 2、奥側(左)がThunderbolt 4となる。有線LAN端子、HDMI出力端子、3.5mmのヘッドフォン/マイクコンボジャックも用意されている

右側面のUSB Type-A端子はどちらもUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)に対応する

ディスプレイ上部に張り出した部分に、約92万画素のカメラとアレイマイクを内蔵している

Armoury Crateでノイズキャンセリングの設定を行える

 それでは、ベンチマークテストで本機の実力を見ていこう。

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