ASUSが裸眼で3D表示を実現した有機EL搭載ノートPCを投入 手のひらサイズのファンレスデスクトップPCも:CES 2023(1/3 ページ)
ASUSが1月4日(現地時間)、同社のクリエイター向けノートPC「ProArt Studiobook」シリーズやスタンダードな「Zenbook」シリーズ、ビジネス向けの「ExpertBook」などの新モデルを発表した。
ASUSは1月4日(現地時間)、バーチャル発表会「CES 2023 Launch Event:Seeing An Incredible Future」を開催し、クリエイター向けの「ProArt Studiobook」や、裸眼立体視が可能な「ProArt Studiobook 16 3D OLED」「Vivobook Pro 16X 3D OLED(K6604)」などを含むPC新モデルの投入を明らかにした。日本での展開を含め、現時点で発売時期や価格は不明だ。
裸眼で3D表示を実現した有機ELディスプレイ搭載ノートPCが登場
今回発表された中での注目は、ProArt Studiobook 16 3D OLEDやVivobook Pro 16X 3D OLED(K6604)に採用されたOLED(有機EL)ディスプレイだ。Lenticular Lens Technologyを採用した「ASUS Spatial Vision」により、メガネやウェアラブルデバイスなしに3D体験を得られるとうたう。
具体的には、レンチキュラーレンズと高度な視線追跡カメラ技術を使用して、ディスプレイが異なる画像を左右の目に表示させるオートステレオスコピック3Dテクノロジーにより実現しており、ユーザーは2Dと3D表示を簡単に切り替えられるという。
この有機ELディスプレイは100万:1のコントラスト比を持ち、120Hzのリフレッシュレートで動作する他、ASUS Spatial Vision Hubにより3Dビデオや3Dゲーム、3Dモデルの視覚化やコンテンツ作成も楽しめる。
ProArt Studiobook 16 3D OLEDとVivobook Pro 16X 3D OLED(K6604)は、CPUにCore i9-13980HX、GPUにはGeForce RTX 40シリーズを採用し、最大64GBのメモリを搭載可能だ。
ゲーミング対応Chromebookの新モデルも用意
スタンダードなZenbookシリーも複数のモデルが用意される。「Zenbook Pro 16X OLED(UX7602BZ)」は、Core i9-13905HのCPUとNVIDIA GeForce RTX 40シリーズのLaptop GPUを搭載し、メモリは32GBのLPDDR5X DRAMを採用する。アスペクト比は16:10(画面解像度は3840×2400ピクセル)で、OLED HDRナノエッジタッチスクリーンの16型OLEDディスプレイを備える(リフレッシュレートは120Hz)。パッド部分はNumberPadで、テンキー入力にも対応する。
「Zenbook Pro 14 OLED(UX6404)」は、重量が約1.65kgで厚さ1.8cm未満というスリムボディーが特徴だ。Core i9-13900HのCPUとNVIDIA GeForce RTX 40シリーズのLaptop GPUを搭載し、メモリは16GBのDDR5(最大32GB)で、ストレージは2TB SSDを備える。無線LANはWi-Fi 6Eをサポートする。
「Zenbook 14X OLED(UX3404)」は、厚さ約16.9mmで重量が約1.5kgと薄くて軽いボディーを持ち、サンドストーンベージュとインクウェルグレーの2色が用意される。サンドストーンベージュバージョンの天板は、セラミックのような仕上がりと、石のような感触を生み出す、環境に優しいプラスマ電解酸化(PEO)コーティング技術で作られている。
CPUはCore i9-13900Hで、GeForce RTX 3050 Laptop GPUを採用する。32GBのLPDDR5メモリと1TB SSD(PCIe 4.0 x4)を備える。14.5型のディスプレイは16:10のアスペクト比で、画面解像度は2880×1800ピクセルとなる。リフレッシュレートが120HzのOLED HDR NanoEdgeを搭載する。
ビジネス向けの「ExpertBook B9 OLED(B9403CVA)」は、環境に配慮した製造技術を取り入れた同社初のオールメタル製ノートPCだ。16:10のアスペクト比となる14型OLEDディスプレイを採用しており、IRカメラをディスプレイ上部に配置する。
CPUには、Intel vProプラットフォーム対応の第13世代Coreを搭載する。ファンノイズを低減するスマートダスト除去を備えたデュアルファンによるスマート冷却システムで本体を強力に冷却する他、タッチパッドは前世代よりも26.8%大きくなったという。
「Chromebook Vibe CX34 Flip(CX3401FBA)」は、優れたゲーム体験を実現したChromebookだ。アスペクト比は16:10で、144Hzのリフレッシュレート対応の14型ディスプレイ(1920×1200ピクセル)が搭載され、360度回転するエルゴリフトヒンジを採用している。
4ゾーンのRGB LEDを備えたアンチゴーストキーボードや、Wi-Fi 6E対応の無線LANを内蔵する。WASDキーのキートップにはオレンジ色のアクセントカラーとなっている。1回の充電で最大10時間の動作が可能だという。
続いては、デスクトップPCや超小型PCの新モデルを見ていこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 第13世代Core/RTX 40シリーズを搭載! ASUSが「ROG」の新モデルを投入
ASUSは1月3日(現地時間)、同社のゲーミングノートPC「ROG FLOW」「ROG Zephyrus」「ROG Strix」の各PCシリーズにおいて、新CPUおよびGPUを搭載した新モデルを発表した。 - ASUSがDisplayPort 2.1対応ゲーミングディスプレイを投入 23.8型の大画面モバイルディスプレイも発表
CES 2023において、ASUSがゲーミング用途やクリエイター向けのディスプレイ/モバイルディスプレイおよびルーターなど多数の周辺デバイスを発表した。 - 2022年にPCはどれくらい進化した? レビューしたPCを振り返って分かったこと
2022年も数多くのPCが発売された。それらの中から、PC USERでレビューした製品を振り返りPCの進化を見ていきたいと思う。 - 普段使いのモバイルPCとして魅力的! ASUS JAPANの「Zenbook 14 OLED」(UX3402ZA)を試す
ASUS JAPANが豊富に用意するノートPC製品の中で、パワフルな性能とスタイリッシュなボディー、さらに可搬性のバランスを備えたのが「Zenbook」シリーズだ。その中の14型モデルとなる「Zenbook 14 OLED」(UX3402ZA)シリーズを試した。 - ASUS JAPANがIntel H770/B760チップセット搭載マザーボードを発表 実売2.6万円〜
ASUS JAPANが、Intelの第13/12世代Coreプロセッサ対応のマザーボードを複数投入する。販売日は今後発表の予定だ。 - ASUS、ゲーミングブランド「ROG」から多機能リュックやノートPCケースなど4製品を発売
ASUS JAPANは、同社ゲーミングブランド「ROG」から多機能リュック「ROG SLASH Backpack」など計4製品を発表した。