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スマートスピーカーの入門にもピッタリ? 「Amazon Echo Dot(第5世代)」クイックレビュー

Amazonのスマートスピーカー「Echo Dot」の新モデルが発売される。一見すると先代(第4世代)と変わりないように見えるが、幾つか変わったポイントもある。簡単に特徴をチェックしていこう。【更新】

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 既報の通り、アマゾンジャパン(Amazon)は2月14日、スマートスピーカー「Amazon Echo Dot」「Amazon Echo dot with clock」の新モデル(第5世代)を発売する。同社のECサイト(Amazon.co.jp)における税込み販売価格は、Echo Dotが7480円、Echo Dot with clockが8480円となる。

 発売前日となる2月13日、Amazonは報道関係者向けの新型Echo Dotシリーズの体験会を開催した。実機の写真を交えて、新モデルの特徴を改めて紹介する。

【更新:11時】温度センサーに関して、正確性を向上するための追記を行いました

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手前にある小さな3台が「Echo Dot(第5世代)」で、グレイシャーホワイト、チャコール(ブラック)、ディープシーブルーの3色を用意している

LEDディスプレイ(5×21ピクセル)を搭載した「Echo Dot with clock(第5世代)」は、グレイシャーホワイトとクラウドブルーの2色展開となる

使わない時は風景になじむデザイン 大きくなったスピーカー


アマゾンジャパン Amazonデバイス事業部長の橘宏至氏

 Amazonのスマートスピーカー/スマートディスプレイ「Echoシリーズ」は、必要な時は暮らしに溶け込み、不要な時は背景に溶け込む(目立たない)という「アンビエントインテリジェンス」をテーマに設計されているという。今回の新しいEcho Dotシリーズもそのコンセプトに基づいて開発されたそうだ。

 パッと見では先代(第4世代)と全く同じサイズで、一部のカラーバリエーションが変わっただけに見えるが、幾つか異なる部分もある。

 その1つがスピーカーである。スピーカーはシングル構成のままだが、口径が44mmと従来モデルから約10%大きくなった。高音域と低音域双方の再生能力が高まり、特に「低音域は最大2倍の深み」を持った。


左が第5世代、右が第4世代のEcho Dot with clock。サイズは全く同じだが、ディスプレイ以外はサイズ感を含めて「間違い探し」のように見える

内蔵スピーカーはシングル構成で変わりないが、口径が約10%大きくなった

Fire TVと組み合わせてステレオペアに対応

 Echo Dotは1台でもスマートスピーカーとして利用できるが、Amazonの映像投影デバイス「Fire TVシリーズ」を用意すると、2台のEcho Dotがステレオスピーカー代わりとなる「ステレオペア」を利用できる。ただし、上位製品である「Amazon Echo(第4世代)」や「Amazon Echo Studio」とは異なりDolbyの音響技術(※1)には対応しない。

 新しいEcho Dotシリーズとステレオペアを組めるEchoシリーズは以下の通りとなる。

  • Echo(第4世代)
  • Echo Dot(第4/第5世代)
  • Echo Dot with clock(第4/第5世代)
  • Echo Sub(Echoシリーズ用サブウーファー)

 ステレオペアを利用するには、以下のいずれかのFire TVシリーズも必要となる。

  • Fire TV(第3世代)
  • Fire TV Stick(第3世代)
  • Fire TV Stick 4K
  • Fire TV Stick 4K Max
  • Fire TV Cube(第2世代以降)

 なお、Fire TV 4K MaxとFire TV Cube(第3世代)では、ARC(Audio Return Channel)対応のHDMI端子からの音声入力も利用できる。ARC対応のTVであれば、Fire TV 4K MaxやFire TV Cube(第3世代)を介してTVの音声をEcho Dotで再生可能だ。

(※1)Echo(第4世代)は「Dolby Audio」、Echo Studioは「Dolby Atmos」「Dolby TrueHD」「Dolby Digital」「Dolby Digital Plus」に対応


新しいEcho Dotシリーズもステレオペアに対応する。ただし、Dolbyの音響技術には対応しない

温度センサーを新規搭載

 新しいEcho Dotシリーズでは、超音波式のモーションセンサー(※2)に加えて温度センサーを搭載した。これにより、設置場所の室温を検知できるようになった。

 気温は「Amazon Alexaアプリ」から確認できる他、Echo Dotシリーズに「Alexa、“室温”を教えて」と話しかけると音声で教えてくれる。検知した室温をトリガーとしてAlexa対応のエアコンや扇風機/サーキュレーターをオン/オフすることも可能だ。

 なお、同じホームネットワーク内に複数台の温度センサー付きのEchoシリーズがある場合、音声では各部屋の平均室温が案内される。また、Echo Dot with clockでは室温をLEDディスプレイに表示できない

 ちなみに、Alexaを利用する際に「Alexa、“気温”を教えて」と話しかけた場合は、近隣住所の気温が案内され、Echo dot with clockのLEDディスプレイにも表示可能だ。

(※2)出荷状態では「無効」となっている(利用するには設定が必要:参考リンク


温度センサーを新設したことで、検知した気温をトリガーにしたアクションを行えるようになった

より多くの情報を表示できるLEDディスプレイ(with clockのみ)

 Echo Dot with clockの従来モデルは、その名の通りデジタル時計を装備していた。新モデルではデジタル時計が5×21ピクセルのLEDディスプレイ(白色)に置き換えられ、Alexa経由で取得した天気予報ストリーミングしている音楽のタイトルなどを表示できるようになった。表示できる情報は今後のアップデートで増える予定である。

 ただし、LEDディスプレイに表示できる文字は「英数字」と「カタカナ」のみとなる。英数字またはカタカナの曲名情報を持っていれば、日本語の音楽タイトルも表示可能だ。


Echo Dot with clockのデジタル時計はLEDディスプレイに変更された。英数字とカタカナの表示に対応している

「Alexa、大好きだよ」と話しかけるとハートマークが表示される

地味ながらも便利なのが、カウントダウンタイマーである。この機能自体は、先代までのEcho Dot with clockも対応している

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