いち早く第13世代Core i7を搭載したプレミアムモバイルPC「Let's note FV4」の実力を検証する(4/4 ページ)
パナソニック コネクトが、直販モデル限定で第13世代Coreプロセッサ搭載モデルの「Let's note FV4」を発売した。セカンドSSDも搭載可能な実機を細かく検証してみた。s
テストでパワフルなパフォーマンスを実証
ベンチマークテストの結果を掲載する。評価機の構成は、Core i7-1360P、メモリが32GB、メインSSDが512GB(PCI Express 4.0 x4)、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphis、OSがWindows 11 Proという内容だ。
参考として2022年発売の「Let's note SR3」(Core i5-1235U搭載)と、2018年発売の旧世代PCのスコアも掲載した。
CINEBENCH R23のスコアは、CPUスコアが9498pts、CPU(シングルコア)が1906ptsだった。Core i7-1260PのCPUスコアは8500pts前後が相場なので、順当に進化といったところだ。約1kgのノートPCであることを忘れてしまうような水準である。
他のテストの結果もご覧の通りだ。旧世代を圧倒しているのはもちろん、Core i5モデルとはいえ、2022年モデルのLet's note SRにはっきりした差をつけてリードしており、プレミアムモデルならではの高い性能を実証している。
発熱は動作音も静音の部類に入る
FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークとシステムの動作音については、PC設定ユーティリティで指定できる「冷却優先」「静音性優先」でもテストしている。
「冷却優先」というとファンを盛大に回すイメージがあるが、そうではなく、やや負荷に敏感に反応する程度でピークの動作音はほぼ変わらない。周波数ブーストのリミッターをシビアにすることで温度が上がらないようにしているためか、ベンチマークテストのスコアは少し低くなっている。
静音性優先モードではさらに若干スコアが低下するが、意識しないと分からない程度の音で常時使い続けられる。
時期的に室温が低いことはあるだろうが、標準でも発熱は全く気にならないし、動作音も静音の部類だが、こういった選択肢が用意されているのはありがたいところだろう。
FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークのテスト終了直前(開始から約10分後)にFLIR ONEで測定したサーモグラフィー。室温18度の室内でファンの制御モードは「標準」。ヒンジ奥は最大47度だが、パームレストは高くても30度程度に抑えられている
ハイブリッドワークを加速する完成度の高いビジネスノートPC
Panasonic Store Plusでの直販価格は、37万8400円(税込み、以下同様)からで、評価機の構成だと47万3000円となっている。さすがに最先端の仕様だけに高価だが、標準で保証期間は4年間と長く、水漏れや盗難を含めた4年間特別保証プレミアムも付帯している(最長5年間も選択可能)。
パフォーマンスやレスポンスだけでなく、先進のワークスタイルにも旧来の資産にも対応できる豊富なインタフェース、柔軟な運用ができるバッテリー/ACアダプターシステム、画面やキーボードのクオリティー、Wi-Fi 6E対応で4G LTEも選べる通信機能、ビデオ会議を快適にするカメラ/サウンド機能まで、ビジネスPCとして全くスキのない製品に仕上がっている。
ハイブリッドワークを推進する上で、生産性の向上は疑いのないところだ。生産性の向上が収益に直結するような最前線のビジネスシーンでこそ、威力を発揮してくれるだろう。
関連記事
パナソニック コネクト、法人向け12.4型モバイルノート「Let's note SR3」を発表 国内メーカーとしてDFCIに初対応
パナソニック コネクトは、法人向けとなる12.4型モバイルノートPC「SR3」を発表した。新シリーズ「Lets' note SR」はどんなノートPCなのか? 登場の背景と特徴に迫る
パナソニック コネクトのノートPC「Let's note(レッツノート)」に新しいシリーズが登場する。この時期になぜ、新しいシリーズを投入するのか。その背景を探りつつ、特徴をチェックしていこう。新登場の「Let's note SR」は12.4型で3:2のアスペクト比を実現! 約859gと軽量で新カラーを採用した実機をテスト
パナソニック コネクト(パナソニック)から、12.4型で約859gというモバイルPCの新モデル「Let's note SR」が登場した。アスペクト比3:2(1920×1280ピクセル)の画面を備えたニューフェイスの試作機を試した。パナソニック コネクトになって「Let's note」は変わる? 変わらない? シン・ウルトラマンとの関係も聞いた
Let's noteを扱うパナソニック・コネクティッドソリューションズ社が、2022年4月にパナソニック コネクトに生まれ変わった。新会社の現状とLet's noteを生産する神戸工場について、同社副社長と工場長に話を聞いた。2022年にPCはどれくらい進化した? レビューしたPCを振り返って分かったこと
2022年も数多くのPCが発売された。それらの中から、PC USERでレビューした製品を振り返りPCの進化を見ていきたいと思う。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.