米Orbicが2万円台から買えるAndroidタブレットなどで日本市場へ進出──使いこなせない機能、高い端末価格へ「リアル」を突きつける!(1/3 ページ)
半導体不足や円安、ハイエンドモデルの増加などで消費者がデジタルデバイスを買い替えづらくなっている。そのような中、ユーザーにとって“リアル”で価値のあるデバイスを届けたいという米Orbicが日本市場に参入した。
6月1日、米国のモバイルデバイスブランド「Orbic」(オルビック)の日本法人であるJapan Orbicが、日本市場への参入を発表した。国内展開するのは、スマートフォンやタブレット、完全ワイヤレスイヤフォンなどだ。
東京都内で開催された同社の発表会では、モトローラ・モビリティ・ジャパンの元社長で、現在はJapan Orbic 社長 兼 米Orbic エグゼクティブ・バイスプレジデント セールス&オペレーションズのダニー・アダモポウロス氏、米Orbic APACプロダクト・オペレーションのケィラブ・エドリン氏、Japan Orbic ビジネス・ディベロップメント・マネージャーの島田日登美氏が登壇し、製品紹介の他、日本市場へ進出についての説明があった。
Orbicの概要
米Orbicは2006年に創業し、本拠地はニューヨーク州ホーポージで、拠点は台湾/中国/インド/ドイツ/イギリス/オーストラリアにある。製品の設計と開発は台湾/中国/インドで行い、生産の中心はインドになる。
2019年に米ベライゾンに4Gスマートフォンの提供を開始してから順調に成長し、現在ではグローバルでスマートフォン/フィーチャーフォン/タブレット/ウェアラブル端末/ネットワークサービス/クラウドサービスなどを提供している。
上場こそしていないものの、モトローラ出身のアダモポウロス氏を始めとして、ノキア/サムスン/クアルコムなどを経たノウハウのある業界経験者が数多くOrbicに加わっており、日本のマーケットでも成功を収められるという自負のもとに進出したという。
仕事にも学習にも気兼ねなく使えるタブレットを投入
今回、国内で展開されるタブレットは「TAB8 4G」と「TAB10R 4G」の2モデルだ。共通スペックは以下の通りで、いずれもAndroid 12を搭載した片手で持てるタブレットとなる。
TAB8 4GとTAB10R 4Gの共通スペック | |
---|---|
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 680 4G 8コア(オクタコア) |
OS | Android 12 |
無線LAN | IEEE 802.11b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
周波数帯 | 4G LTE バンド1/3/5/7/8/18/19/20/26など(国内4キャリアで利用可能/バンド28以降ではモデルにより対応が異なる) |
テザリング | 最大10台 |
センサー | 近接センサー/照度センサー/加速度センサー |
位置情報システム | GPS/AGPS/GLONASS |
インタフェース | USB 2.0 USB Type-C |
指紋認証 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
microSDスロット | 最大1TB対応 |
オーディオ | ステレオスピーカー/3.5mmヘッドフォンジャック/シングルマイク |
セキュリティアップデート | 2カ月ごと2年間 |
Orbic TAB8 4G
Orbic TAB8 4Gは、名称にあるように8型TFTディスプレイを搭載しており、ボディーサイズは約205.8(幅)×128(奥行き)×9.25(厚さ)mm、重量は約416gと、小さめのバッグを使う人でも持ち運びやすい。画面解像度は1280×800ピクセル(188ppi)となっている。
3GBのメモリと32GBのストレージを搭載し、メインカメラはオートフォーカス、F値2.2の13メガピクセルでフラッシュも備える。フロントカメラはF値2.2の5メガピクセルとなっている。
バッテリー容量は4300mAhで、最大待ち受け時間は約238時間と「1日中使える」(エドリン氏)容量を備えているという。急速充電には非対応で、10Wの充電器とUSBケーブル、SIMツールとクイックスタートガイドが付属する。
カラーはブラックのみだが、IP52相当の耐じん耐雨性能があるため、子どもにも気軽に持たせられる。想定売価は2万7800円(税込み、以下同様)だ。
続いて、上位モデルの「Orbic TAB10R 4G」を見ていこう。
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