米Orbicが2万円台から買えるAndroidタブレットなどで日本市場へ進出──使いこなせない機能、高い端末価格へ「リアル」を突きつける!(2/3 ページ)
半導体不足や円安、ハイエンドモデルの増加などで消費者がデジタルデバイスを買い替えづらくなっている。そのような中、ユーザーにとって“リアル”で価値のあるデバイスを届けたいという米Orbicが日本市場に参入した。
Orbic TAB10R 4G
Orbic TAB10R 4Gは、TAB8 4Gの「ビッグブラザー」(エドリン氏)、つまり上位モデルという位置づけの10.1型TFT液晶を搭載したタブレットだ。MIL-STD-810Gに準拠しており、防水防じん性能はIP65相当となる。屋外作業の多いエンジニア、倉庫や物流作業の従事者など仕事で活用できるだけでなく、多少乱暴にモノを扱ってしまう子どもなどの教育用にも向いている。
こちらは4GBのメモリと64GBのストレージを搭載する。メインカメラにはフラッシュ付きでF値2.2の13メガピクセルを備える。オンラインミーティングを想定してか、フロントカメラは横置きした際にベゼルの上部中央に来る配置で、画素数は8メガピクセル、F値は2.2となっている。
バッテリー容量は6000mAhで、Quick Charge 2.0に対応しており、付属する充電器は18W出力のものになる。USBケーブルやスタイラスペン、SIMツール、クイックスタートガイドもセットになる。また別売ではあるが、キックスタンドも用意されている。
ボディーサイズは約260(幅)×173.6(奥行き)×9.6(厚さ)mm、重量は約690gで、カラーはブラックのみとなる。スタイラスペンは縦持ちした際の下部にマグネットで吸着する仕様で、置き忘れなどの心配がない。法人利用を想定し、企業向けMDM(Mobile Device Management)にも対応する。想定売価は3万9800円だ。
完全ワイヤレスイヤフォン「Orbic Ear Buds」も発売
なお、Orbic製品専用アクセサリーを開発するのは、関連会社であるデンマークのデザインブランド「dbramante 1928」(ディブラマンテ 1928)だ。同社は環境保全団体WWFとパートナーシップを結び、環境配慮企業のイニシアチブとなるSBTI(Science based Target Initiative)認証を受けた「唯一のCE適合ケースブランド」(アダモポウロス氏)だという。
また、発表端末と合わせて使える完全ワイヤレスイヤフォン「Orbic Ear Buds」も紹介された。
片耳のみでもモノラルヘッドセットとして使えるのが特徴で、接続はBluetooth 5.2、通信距離は約10m、BluetoothプロトコルはHFP/HSP/AVRCP/A2DP、対応コーデックはSBCとAACで、ノイズキャンセリング機能を搭載する。
本体にはそれぞれ容量45mAh、ケースには350mAhのバッテリーを内蔵し、70%の音量での連続通話時間は最大3.5時間、音楽再生時間は最大5時間となっている。
重量は片耳で約5.2g、充電ケースが約28.2gとなる。カラーはブラックのみで、想定価格は4800円だ。
今回発表されたタブレットには、Orbicオリジナルのクラウドサービス「Orbic Cloud」が付帯する。これは、同名のアプリをインストールすることで、無料で5GBのクラウドストレージ領域を使えるというものだ。
iOSもサポートされているため、家族や友人へ共有することができる。ユーザーが必要に応じて拡張/整理を行えるソリューションについては、有償化を含め検討中だという。
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