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純正品のおよそ半額! 第10世代iPadに対応したリーズナブルなケースと一体型のロジクール製キーボード「Slim Folio」を試す(1/3 ページ)

第10世代iPad用のカバー兼キーボードに、新モデル「Slim Folio Keyboard for iPad(第10世代)」が登場した。このロジクールキーボードケースと、Apple純正キーボードとの違いをチェックしてみよう。

 ロジクールから、第10世代iPad用のキーボードと一体型ケース「Slim Folio」が登場した。従来まで販売されていた第9世代までに対応するモデルを、第10世代に合わせてリニューアルした製品だが、キーピッチの変更など、細かいところで改良が施されている。

 今回はメーカーから借用した実機を用い、どのような点が変化したか、また純正に当たる「Magic Keyboard Folio」とはどのような違いがあるのかをチェックしていく。


「Slim Folio Keyboard for iPad(第10世代)」を装着した状態。グラファイトも用意されるが、第10世代対応は写真のオックスフォードグレーのみだ。同社の直販価格は1万8700円(税込み、以下同様)で、Apple Storeでの販売価格は1万8800円となる

iPadの裏面と側面を保護する一体型ケース 頑丈さも確保

 ロジクールが取り扱っているiPadケースと一体型のキーボードは、Smart Connectorを採用し、トラックパッドも搭載した「Combo Touch」と、Bluetooth接続でトラックパッドのないコンパクトな「Slim Folio」の大きく2種類に分けられる。本製品は後者にあたり、最新の第10世代iPadに対応していることが特徴だ。

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 そんな本製品の基本的な外観は、第9世代iPadまでに対応していた従来モデルと変わっていない。本体はiPadをはめ込むための保護ケースに、キーボードが連結された構造になっており、持ち運ぶ際はこのキーボード面が画面を覆う構造になっている。

 iPad自体がホームボタンの廃止などによってサイズが変化したこともあり、ボディーは従来モデルに比べて幅が若干大きくなり、一方で高さと奥行きは若干小さくなっている。この他、重量は従来の約495gから約449gと軽量化されているが、これはあくまで本体のみの重量なので、iPadの重量を加算すると1kg近くになることは、注意しておいた方がよい。


保護ケースにキーボードが連結された構造だ。質感はややプラスチッキーだ。サイズは約253(幅)×186.7(奥行き)×20(厚さ)mmと、従来モデルから奥行きが約1.8mm、高さが約2mm小型化し、横幅は約3.9mm大きくなった

iPadを取り付けた状態。トラックパッドは搭載しない

背面。利用時に奥行きをあまり取らないのはメリットだ

横から見たところ。角度は変更できず、この1段階(約58度)のみとなる

完全にたたんだ状態。側面にApple Pencilを装着できる

利用にあたり、まずは本体部を開く

そのまま上に持ち上げて……

キーボード上部にある溝に本体部を立てかける。マグネットで強力に吸着する

iPad込みの重量は実測で930gだった

 本体にあたる保護ケース部はiPadを完全にはめ込むタイプで、側面もほぼ完全に覆われる。こうしたケースと一体型のキーボードは、側面がガラ空きの製品も多いが、本製品は閉じたときのフォルムにもかなりこだわって作られており、キーボード面と画面とがぴったり閉じる構造になっている。

 それゆえ、側面や四隅から落下させた場合の衝撃には比較的強いと考えられる。側面がガラ空きになったApple純正のMagic Keyboard Folioに比べても、水滴やホコリの侵入への耐性はありそうだ。

 その一方で、いったん装着したiPadを取り外すのには相当な力が必要で、iPadが壊れないか気を使う。頻繁な着脱をする用途はあまりお勧めしない。


左側面。指紋認証を兼ねた電源ボタン(トップボタン)が露出している

右側面。USB Type-Cポートの周囲は広めにくり抜かれている

底面。ヒンジに相当する部分は薄いビニールシートで連結されている

上面。音量調整ボタンが露出している。手前にはApple Pencilをセットするためのホルダーがある

Apple Pencilをセットしたところ

カメラ部。本製品を装着することで段差がなくなる

ケースからの取り外しは、かなりの力を要するので頻繁な着脱は避けた方が無難だ

 それでは、実際に使って見よう。

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