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「Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touch」は実質Cintiq Proか!? プロイラストレーターが試す:ある日のペン・ボード・ガジェット(4/4 ページ)
ワコムのエントリー向け液晶ペンタブレットがガラリ生まれ変わりました。選択肢が増えた新型を、プロイラストレーターのrefeiaさんがチェックします!
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まとめ
では、まとめていきましょう
気に入った点
- シンプルで親しみやすいデザイン
- 扱いやすいサイズと接続仕様
- タッチ操作対応
- 広色域にある程度対応できる発色性能
- sRGBモードがある
- ダイレクトボンディングのクリアな表示
- フィルムから耐久性などが向上したアンチグレアガラス
- 実用的なペン性能
- ドクターグリップやLAMYなどのかわいいペンを楽しめる
難点になり得る点
- しっかりした価格(初代モデルに比べて大幅アップ)
- 購入希望者を迷わせる販売バリエーション
- タッチ不要/予算を抑えたい人は従来モデルから小さくなったモデルしか選択肢が無い
- 上位機からは格下になるペン
- 内蔵スタンドが無い
- 名前が長い
Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touchは、画面解像度とサイズとペン以外のほとんどの面で上位機と同等の仕様になった、実用的で意欲的なエントリー液タブです。旧モデルは安い反面、妥協した仕様が多くて陳腐化しやすい弱点がありましたが、今回のモデルでは比較的長い間、ディスプレイ製品としての古臭さを感じずに使うことができるでしょう。
ペンの差異については、いくつかの仕様値がプロペン2より劣っていますが、実際にはそれらの数字の増減よりも、(コラボモデルのペンを除くと)軸の太さの選択肢が無いことと、ごく軽い筆圧の自然さがプロペン2ほどではないことを中心にチェックするのがおすすめです。
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一方で、価格も旧モデルから約2倍になっています。従来のOneシリーズの印象で見るとたじろぐ価格ですが、上位機並みの仕様になり、十分な能力があります。そして、入門/上達期の機材は「気に入っているか」「楽しいか」が全てといっていいほど重要です。カジュアルでキュート、道具に自分らしさを表現しながら使える本機の世界観を好んで入っていくなら、買って間違ったと思うことは少ないモデルと言えるでしょう。
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