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「ボクが言うのもアレだけど、難しいよね」 島根富士通でFCCLの齋藤会長が20組の親子とPC組み立て教室に参加して漏らしたつぶやきもうすぐ生産台数が5000万台突破!(1/4 ページ)

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)と島根富士通が、夏休み恒例となるPCの組み立て教室を開催。2022年の大隈健史社長に続き、2023年は齋藤会長が20組の親子に交じって組み立て教室に参加した。

 「やった! 動いた!」

 島根富士通と富士通クライアントコンピューティング(FCCL)共催の「第16回 富士通FMVパソコン組み立て教室」の会場で、無事にノートPCが組み上がった参加者から歓声が相次いだ。

【2022年の組み立て教室の模様】

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「第16回 富士通FMVパソコン組み立て教室」の参加者。参加できるのは、20組の小中学生(小学5年生~中学3年生)本人と保護者で、東は東京都から、西は福岡から島根県の工場に集まった

操業33年目の島根富士通 2024年度には累計生産台数5000万台突破

 3年ぶりの開催となった2022年に続き、2023年も8月19日に無事開催された組み立て教室だが、参加対象は小学5年生~中学3年生とその保護者で、20組の参加者が島根県出雲市にある島根富士通に集合した。

 会場となる島根富士通は1990年10月に操業をスタートし、今ではFujitsuブランドのPCを全て生産する中核の工場となる。敷地面積は18万平方メートルあり、2つの生産棟でノートPCやデスクトップPCの生産/修理を中心に、PC関連サービスや独自ビジネスなどを行っている。累計の生産台数は4800万台を超えており(2023年6月現在)、2024年度には5000万台を突破する見込みだという。


島根富士通での累計の生産台数は、2024年春頃に5000万台に到達する見込みだという

累計生産台数が4000万台に到達したのは2019年5月で、地元の八雲塗を液晶ディスプレイ天面に施した記念モデルが工場内に展示されている

20組の参加者に交じってFCCLの齋藤邦彰会長が組み立てに挑戦

 同社では「次世代を担う小中学生に社会学習の機会を提供し、パソコンの組み立てや工場見学などを通じてICT技術への興味や関心の育成、および地域への社会貢献を目的に開催する」と狙いを述べており、7組の参加者が島根県から駆けつけた。

 本教室は、参加者が事前にWeb限定モデルの14型ノートPC「LIFEBOOK WU-X/H1」と「LIFEBOOK WU2/H1」から選択し、実機を組み立てた後に工場見学やさまざまな体験コーナー、クイズ大会と盛りだくさんの内容でPCと触れ合う。

 参加費用はLIFEBOOK WU-X/H1が11万3800円、 LIFEBOOK WU2/H1が9万9800円とお得な価格で、+1万6000円でMicrosoft Officeもバンドルできる(全て税込み)。特に重量が約600g台のWU-X/H1を、この価格で手に入れられるのは魅力だ。実際、参加者20組の内、WU-X/H1を選んだのは15組、WU2/H1は5組だった。


組み立て教室の会場は、島根県出雲市にある島根富士通の工場。「A棟」の前には、「製造不要“ゼロ”への挑戦」というモニュメントが立っている

 当日はPCの組み立てを前に、FCCL会長の齋藤邦彰さんがあいさつに立った。

 「皆さんに組み立ててもらうPCは、新川崎(神奈川県川崎市)で開発を行い、製造はこの島根富士通で行っています。すごく軽量でありながら頑丈で、しかも美しいPCに仕上がっており、島根富士通のマイスターたちが皆さんにその技を伝授します。そのすごさを、ぜひ体験してください」と述べた。

 そして土壇場で会長自らの参加が決まったという、PCの組み立てについて「私も組み立てに参加しますが、私の作ったPCだけが起動しないということがないよう、一生懸命頑張ります」と抱負を語った。

 実は、同社の大隈健史社長も2022年の同教室で初めてノートPCを組み立てており、2年連続で経営幹部が組み立て教室に取り組んだ形となる。


開会式で思いの丈を述べるFCCL会長の齋藤邦彰さん

今回組み立てるのは、最軽量で約689gのLIFEBOOK WU-X/H1と、LIFEBOOK WU2/H1の2モデルだ

実際の製造ラインでは258点の部品を13分で組み上げるが、組み立て教室では約6分の1にあたる41点の部品を90分かけて実施する

参加者は1組ごとに机が別れ、そこに島根富士通のマイスターが1人ずつサポートに入る形だ

各テーブルにはエプロンや静電防止バンド、ドライバーやネジなどが用意されている

テーブルごとに名札があらかじめ設置されている

マザーボードや液晶ディスプレイといった大型のパーツは、自動搬送車(Automatic Guided Vehicle)で会場に届けられる。今回は石見神楽の特別仕様だ

AGVで運ばれた部品ケースの中身

 組み立てるパーツがそろったことで、いよいよ組み立て作業が本格的にスタートする。

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