千葉県からの参加者も 「縁結びのまち」で小中学生と共に富士通LIFEBOOKを組み立てる(前編)(1/2 ページ)
島根富士通と富士通クライアントコンピューティングが、約3年ぶりとなる「パソコン組み立て教室」を開催した。編集部を代表して、筆者も小中学生とその保護者に混じって教室に参加してきたのでその模様をお伝えする。まず、島根富士通と教室の概要について紹介する。
島根富士通は8月20日、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)との共催で「第15回 富士通FMVパソコン組み立て教室」を開催した。今回の組み立て教室は約3年ぶりの開催で、小学5年生から中学3年生までの親子20組が軽量ノートPC「LIFEBOOK WU2/F3」の組み立てに挑んだ。
今回の組み立て教室に当たり、共催者であるFCCLからPC USER編集部宛に「小中学生と一緒に、LIFEBOOKを組み立ててみませんか?」というお誘いを受けた。検討の結果、普段から「LIFEBOOK UH90/E3」を使っている筆者が“編集部代表”としてチャレンジすることになった。数回に分けて、その模様(悪戦苦闘ぶり)をお伝えする。
今回は、島根富士通のあらましと、パソコン組み立て教室の概要を紹介する。
そもそも「島根富士通」とは?
島根富士通は1989年、富士通のPCを製造/設計する拠点(工場)として島根県斐川町(現在の島根県出雲市)に設立された。当時は富士通の完全子会社だったが、現在はFCCLの完全子会社となっている。
設立当時は「FMR」「FM TOWNS」、1992年からは「FMV」とデスクトップモデルの生産を担う工場だったが、1994年から1995年にかけてノートPCの生産に特化。FCCL/富士通のノート/タブレットPCの大半を生産する重要な拠点として歩んできた。一部ではあるが、現在は再びデスクトップPCの生産も担っている。
約3年ぶりのPC組み立て教室
小中学生への社会学習機会の提供ともの作りやICTへの興味喚起を目的として、FCCL(旧富士通)は工場を運営する関連会社との共催で夏休み期間中に「パソコン組み立て教室」を開催してきた。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、2020年と2021年はパソコン教室の開催を見送った。
冒頭で触れた通り、2022年のパソコン教室は約3年ぶりの開催で、島根富士通では2019年と同様に「20組」が招待されたが、感染症拡大予防の観点から工場に入場できる人数を小中学生(小学5年生〜中学3年生)本人と保護者1人(計2名)に限っている。
今回の教室では、20組の募集に対して49組から応募があったという。そこから抽選で20組に絞り込んで招待したそうだが、「3年ぶりなのですごく楽しみにしていた」「中学3年でラストチャンスなので、ぜひ参加させてほしい」といった“熱烈な”アピールもあったという。
抽選に当たって参加することになった小中学生は島根県内から13人、県外から7人となった。県外からの参加者は千葉県、長野県、大阪府、兵庫県、香川県、岡山県、福岡県から各1人ずつ。男女比は7:3、小中学生の比は1:1となった。
千葉県からの参加者がいるとはスゴいと思ったのだが「過去の教室ではもう少し遠くからいらっしゃった例もある」とのことだ。遠方からの参加者は家族旅行の旅程にパソコン組み立て教室を組み込むケースが多いとのことで、今回も「教室に当選したので(出雲市周辺を)観光することにしました」という参加者もいた。
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