「LIFEBOOK」「ESPRIMO」にWindows 11モデルが登場 “ハイリテラシーユーザー”向けも(1/3 ページ)
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の個人向けPCにWindows 11プリインストールモデルが登場する。基本的には既存モデルのOSとOfficeスイートのバージョンをアップした格好だが、注目すべき新機能も搭載される。
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は10月7日から順次、ノートPC「LIFEBOOK」とデスクトップPC「ESPRIMO」のWindows 11プリインストールモデルを発売する。直販(富士通 WEB MART)限定モデルについては、10月5日から順次受注を開始する。
新モデル共通の特徴
新モデルは、OSをWindows 10 Home/ProからWindows 11 Home/Microsoft Officeが付属する構成では、最新バージョンの「Office 2021」が付属する。
新機能として、機械学習ベースの「AIノイズキャンセリング機能」やスマートフォンのカメラをPC用カメラとして利用する「スマホカメラ機能」も搭載している(共に一部モデルを除く)。
LIFEBOOK UHシリーズ
クラムシェル型13.3型ノートPC「LIFEBOOK UHシリーズ」では、2020年10月に発表されたモデルをベースに、プリインストールするOSをWindows 11 HomeまたはWindows 11 Proに、付属するOfficeは「Office Home & Business 2021」に変更している。
LIFEBOOK UH-X/F3(10月7日発売)
「LIFEBOOK UH-X/F3」は世界最軽量(※1)かつフラグシップとなる「LIFEBOOK UH-X」の量販店向け最新モデルだ。ボディーカラーは「ピクトブラック」のみとなる。
先代の「LIFEBOOK UH-X/E3」と比べると、メインメモリの容量を8GBから16GBに倍増した一方、SSD(PCI Express接続)の容量を1TBから512GBに変更している。世界最軽量(※1)の本体重量は、約634gと据え置きだ。
CPUがCore i7-1165G7(2.8GHz〜4.7GHz、4コア8スレッド)であることなど、他の主要なスペックはLIFEBOOK UH-X/E3と同様となる。
(※1)クラムシェル型13.3型ノートPCとして。自社調べ
LIFEBOOK UH90/F3(10月7日発売)
「LIFEBOOK UH90/F3」は量販店向けハイスペックモデルで、シリーズで唯一Thunderbolt 4(USB4)端子を2基備えている。ボディーカラーはピクトブラックに加えて「ガーネットレッド」と「シルバーホワイト」を選択できる。CPUはUH-X/F3と同じCore i7-1165G7で、「Intel Evoプラットフォーム」にも準拠している。
バックライト付きキーボードを備えることなど、他の主要なスペックは、先代の「LIFEBOOK UH90/E3」と同様だ。
LIFEBOOK UH75/F3(12月中旬発売予定)
「LIFEBOOK UH75/F3」は量販店向けエントリーモデルで、AMDのAPU(CPU統合型GPU)を搭載している。ボディーカラーはピクトブラックの他、シルバーホワイトを用意している。
先代の「LIFEBOOK UH75/E3」と比べると、APUが最新のRyzen 7 5700U(1.8GHz〜4.3GHz、8コア16スレッド)に変更されており、特にマルチスレッド処理のパフォーマンスが向上している。他の主なスペックは先代から据え置きだが、本体重量とバッテリー駆動時間は未定(後日発表)とされている。
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3(10月5日受注開始、11月中旬出荷予定)
「FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3」は、LIFEBOOK UHシリーズをベースとした「ハイリテラシーユーザー」向けの直販限定モデルで、UH90/F3のピクトブラックモデルをベースに開発された。
ミニマルさを極めたモデルとして、プリインストールアプリが通常モデルよりも少なくなっており、専用の天板とバックライト付きキーボードを備えることが特徴だ。
CPUはCore i7-1165G7かCore i5-1135G7(2.4GHz〜4.2GHz、4コア8スレッド)から選択可能で、Core i7を選択した場合はIntel Evoプラットフォームに準拠する。メインメモリ(LPDDR4X規格)は最大で32GBまで搭載できる(購入後の増設/換装はできない)。SSDは128GB〜2TBの範囲で選択できる。
LIFEBOOK CHシリーズ(10月7日発売)
若年層のユーザーを重視し、価格とデザイン性を重視したクラムシェル型13.3型ノートPC「LIFEBOOK CHシリーズ」では、2020年10月に発表されたモデルをベースにOSをWindows 11 Homeに、付属するOfficeをOffice Home & Business 2021に変更している。
LIFEBOOK CH90/F3
「LIFEBOOK CH90/F3」は量販店向け最上位モデルで、フルHD(1920×1080ピクセル)の13.3型有機ELディスプレイを搭載している。ボディーカラーはダークシルバーとカーキの2つをそろえる。CPUは先代の「CH90/E3」と同じCore i5-1135G7となる。
8GBのメインメモリ(LPDDR4X規格)、512GBのSSD(PCI Express接続)など、他の主要なスペックは先代から据え置きだが、バッテリー駆動時間は未定とされている。
LIFEBOOK CH75/F3
「LIFEBOOK CH75/F3」は量販店向け中位モデルで、フルHDの13.3型IGZO液晶を搭載している。ボディーカラーはベージュゴールドとモカブラウンの2つをそろえる。CPUは上位モデルや先代の「LIFEBOOK CH75/E3」と同じCore i5-1135G7となる。
8GBのメインメモリ(LPDDR4X規格)、256GBのSSD(PCI Express接続)など、他の主要なスペックは先代から据え置きだが、バッテリー駆動時間は未定とされている。
LIFEBOOK CH55/F3
「LIFEBOOK CH55/F3」は量販店向けエントリーモデルだ。2020年10月に発表された「LIFEBOOK EH」の事実上の後継モデルでもある。CPUはCore i3-1115G4(3GHz〜4.1GHz、2コア4スレッド)ボディーカラーはモカブラウンのみとなる。
LIFEBOOK EHと比べると、メインメモリは8GB、SSDは256GBに倍増しており、実用面でのパフォーマンスが向上している。また、OSに「Sモード」は設定されていない。他の主要スペックはLIFEBOOK EHから据え置きだが、バッテリー駆動時間は未定とされている。
LIFEBOOK MHシリーズ(12月上旬発売予定)
「LIFEBOOK MHシリーズ」は家族で使うことを想定したモバイルノートPCだ。2019年7月に発表された先代モデルと比べると、今回の新モデルはややハイスペック寄りの構成で、ボディーは14型のクラムシェル型のみとなる。
LIFEBOOK MH75/F3
LIFEBOOK MH75/F3は、Core i7-1165G7を搭載する量販店向け上位モデルだ。ボディーカラーは「ダーククロム」のみとなる。
メインメモリはDDR4-3200規格のSO-DIMM(2スロット)で、容量は8GB(4GB×2)となる。SSDはPCI Express接続で256GBとなる。メインメモリやSSDの換装はサポートしていない。
ディスプレイは14型フルHD液晶で、上部には約92万画素のWebカメラを備えている。ポート類は、左側面に電源端子、HDMI出力端子、USB 3.1 Type-A端子、USB 3.1 Type-C端子とSDメモリーカードスロットを、右側面にイヤフォン/マイクコンボジャックとUSB 3.1 Type-A端子×2を備えている。USB 3.1 Type-C端子はUSB Power Delivery(USB PD)やDisplayPort Alternat Modeには対応しない。
無線通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax、最大2.4Gbps)とBluetooth 5.1に対応する。
ボディーサイズは約323.8(幅)×216(奥行き)×19.9(厚さ)mmで、重量は未定となっている。バッテリー駆動時間も未定だ。OSはWindows 11 Homeをプリインストールし、Office Home & Business 2021を付属する。
LIFEBOOK MH55/F3
LIFEBOOK MH55/F3は、Ryzen 5 5500U(2.1GHz〜4GHz、6コア12スレッド)を搭載する量販店向け下位モデルだ。ボディーカラーは「ダーククロム」のみとなる。
SSDの容量が256GBとなったことと、Wi-Fi 6の最大通信速度が1.2Gbpsとなったこと以外はMH75/F3と仕様はおおむね同様だ。
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