レビュー

HHKBにもう1つの選択肢! メカニカルキースイッチ+スティックのキーボード「HHKB Studio」を試す(2/7 ページ)

PFUの高級キーボード「Happy Hacking Keyboard」シリーズに、満を持してフラッグシップモデルとなる「HHKB Studio」が加わった。その明らかになった全貌を伝えるべく、早速実機をレビューしよう。

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HHKBらしくない? 奥行きの伸びたボディー

 まずは外見から見てもらおう。一目見て分かる通り、ボディー中央にポインティングスティックとマウスボタンが搭載され、奥行きが長くなっている。HHKB Professionalが約294(幅)×120(奥行き)×40(高さ)mmであるのに対し、HHKB Studioは約308(幅)×132(奥行き)×41(高さ)mmと幅が+7mm/奥行きが+12mm/高さが+1mmと、キー1つ分くらい奥行きが伸びたことになる。外縁ぎりぎりまでみっちりキーが配置されている他のモデルと比べると、少しHHKBらしからぬ印象を持つ人もいるだろう。


Happy Hacking Keyboardの生誕25周年特別記念モデルとして用意された「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」。上部に出っ張っている電池ボックスを除けば、まさにキーがみっちりと並んでいる

 その一方で、電池ボックスは完全に内部に収容されており、デザインとしてはすっきりした印象だ。電池はHHKB Professionalの単三形乾電池×2本から同4本に倍増したが、動作時間は変わらず約3カ月となっている(アルカリ乾電池使用時の目安)。

 これは後述のジェスチャーパッドやポインティングスティックによる消費電力増加が影響していると思われる。重量についても乾電池を含んだ実測値で914g(英語配列モデルの場合/日本語配列モデルは915.5g)と、HHKB Professionalの約600gから比べると300g以上の重量増となる。HHKBをノートPCのキーボード真上に置く、“尊師スタイル”での常用は少しためらわれるかもしれない。

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ノートPCの上にHHKBを配置する“尊師スタイル”

電池ボックスは本体下部に収容された。単三形乾電池の本数は4本と従来から倍増した

 手前側とは逆に天板上部のスペースは狭くなり、製品ロゴは底面に移動している。その一方で右上部に配置されていたLEDインジケーターは奥行き1mm強ながら幅は全部で55mmほどと大型化した。

 LEDは4分割されており、青/白/橙の色と合わせてプロファイルや接続先などの状態を示す。ただし、実際に光っているLEDの隣まで光が漏れているため、少し見分けにくいときもある。


狭いスペースながら、ボディーの右上に大型のLEDインジケーターを備える

製品ロゴは底面に移動した

チルドスタンドは2段階から選べる

DIPスイッチは、電池ボックスの中に移動した

カバーを外すと、ディップスイッチの割り当て表がある。従来とは役割が大きく変わっているのが分かる

カバーの裏側には、Bluetoothの切り替え、有線接続の切り替え(FN+Ctrl+0)、プロファイルの切り替えなどの一覧がある

底面手前側のラバーが大型化しているのが分かる

天面部分の左側に電源スイッチ、右側はUSB Type-C端子が用意される

側面から見たところ。上がチルトスタンドオフ、中央がチルトスタンド小、下がチルトスタンド大を利用した状態

 接続方式はHHKB Professional HYBRID/HYBRID Type-Sと同様、USBの有線とBluetoothに対応する。Bluetoothでは同時4台までのペアリングが可能なので、最大5台まで切り替えて利用可能だ。

 なお2023年10月現在、HHKB Studioのカラーバリエーションは墨のみとなっている。続いて、キーマップ変更ツールについてみていこう。

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