レビュー

有機EL搭載でバッテリー容量もアップ! 新型Steam Deckを試して分かったこと(4/4 ページ)

ValveのポータブルPC「Steam Deck」に、有機ELディスプレイを搭載した「Steam Deck OLED」が追加された。上位モデルの実機を入手したので、従来モデルとの違いを確かめた。

前のページへ |       

バッテリーの持ちはどうだ?

 従来モデルに比べてバッテリー容量が増えたことで、プレイ時間も長くなった。まず、動きの少ないパズルゲームでLCD版とOLED版で1時間ずつ、ゲームをプレイしてみた。

 プレイ前の段階(バッテリー残量99%の)で残り時間の表示ががかなり異なる。LCD版で8時間のところ、OLED版では13時間27分と表示されていた。


LCD版でパズルゲームを選択しているときの残り時間は8時間だった

OLED版では13時間27分だ

 試しに1時間プレイしてみたところ、LCD版のバッテリー残量は84%、残り時間は4時間38分となっていた。OLED版では88%で6時間31分だった。

advertisement

LCD版で1時間プレイ後のスクリーンショット。バッテリー残量は84%、プレイできる残り時間は4時間38分だ

OLED版では88%で6時間31分となった

 次に、多少動きのあるゲームをプレイしてみた。プレイ前の段階で、LCD版では残り時間が7時間19分、OLED版では9時間52分と表示された。


LCD版では遊べる時間が7時間少ししかない

OLED版では9時間52分と表示されたが……

 1時間後、LCD版のバッテリー残量は30%にまで減っており、残り時間は1時間9分だ。この減り方では30分ももたないだろう。OLED版はというと、こちらは63%にまで減っており、残り時間は2時間と表示された。


LCD版だと、動きの激しいゲームを1時間半連続プレイできないだろう

OLED版でも、残り2時間と表示された。満充電にしても、連続では2時間遊べるかどうかといったところか

 仕様上、LCD版で2~8時間、OLED版で3~12時間のゲームプレイ可能とのことだが、実際には、それよりかなり短いのが残念だ。少しでも長時間のプレイを楽しみたいのであれば、OLED版一択、ということになるだろう。

 使い勝手に直結する部分のアップデートが行われ、持ち歩きやすくなったSteam Deck OLEDモデル。従来のSteam Deck LCD(256GB)は登場時から2万円安い5万9800円となっているが、最上位の1TBモデルでも10万円を切る手頃な価格は維持されいる。初めてSteamのゲームを気軽に楽しむ、または携帯してPCゲームをプレイしたい人には格好の選択肢といえそうだ。


原稿執筆時はOLEDモデルが売り切れていた
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.