有機EL搭載でバッテリー容量もアップ! 新型Steam Deckを試して分かったこと(3/4 ページ)
ValveのポータブルPC「Steam Deck」に、有機ELディスプレイを搭載した「Steam Deck OLED」が追加された。上位モデルの実機を入手したので、従来モデルとの違いを確かめた。
心地よい使用感でストレスレス
OLED版の初期設定の最中に「あれ?」という違和感を持った。それは、Wi-Fiルーターとの接続時にソフトウェアキーボードで入力する際、ハプティクスフィードバックが強いと感じたからだ。
試しにLCD版を工場出荷状態にまで初期化し、初期設定するときに確認してみたら、LCD版でもソフトウェアキーボード入力時にハプティクスフィードバックはあった。しかし非常に軽微なものだったため、ほとんど気づかなかったのだ。
ハプティクスフィードバックの違いは、トラックパッドにも適用されていた。設定が終わり、右側のトラックパッドだけで進められるゲームをOLED版でプレイしていた際に、「なぞるだけで、こんなにカタカタいうものなのか?」と不安になったのだが、LCD版でもわずかな振動があり、単にフィードバックが強くなっているだけだということが分かった。
トラックパッドのハプティクスフィードバックは、やりすぎじゃないかと感じる部分もあるが、ソフトウェアキーボード入力時のフィードバックは心地よいと感じた。きちんと入力できているという安心感につながるからだ。
トラックパッドのハプティクスフィードバックは強弱をカスタマイズできるので、LCD版レベルにまで落としておくのもアリだろう。
次に、ゲームのインストールにかかる時間を測ってみた。
開封したばかりのOLED版、工場出荷状態にしてWi-Fi設定の済んだLCD版ともにアップデートをかけ、下り100Mbps以上のWi-Fi環境で、約6GBのゲームをダウンロードしてインストールし、プレイ可能状態になるまでを計測した。
3回計測した結果の平均値が以下だ。
なお、今回はボリューム大きめのゲームだったため、それなりの差が生まれてしまったが、容量200MB程度のゲームであれば、さほど時間差は生じない。インストールボタンを押したタイミングがズレてしまったかな、と思う程度の差だ。
同ゲームの起動時間も測ってみた。
最後に、バッテリーの駆動時間をチェックした。
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