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富士通がサーバ/ストレージ/ネットワーク製品事業(一部を除く)と法人PC販売をエフサステクノロジーズ(現富士通エフサス)に統合 2024年4月1日付

富士通が、子会社であるエフサステクノロジーズ(現富士通エフサス)との間で相互に事業を譲渡/譲受する形で事業再編を行うことになった。サーバ/ストレージ/ネットワーク製品に関わる事業と法人向けPCの直接販売事業はエフサステクノロジーズに、メインフレーム/UNIXサーバに関わる事業や一部を除くサービス関連事業は富士通にそれぞれ移管される。

 富士通は12月27日、2024年4月1日付でサーバ/ストレージ/ネットワーク製品事業および法人向けPCの直接販売事業の再編を行うことを発表した。同社の完全子会社である富士通エフサスとの間で事業を相互に譲渡/譲受することで、両社の役割分担を明確化し、経営責任の明確化と意思決定の明確化を図ることが狙いだ。

 なお、本事業再編に伴い、富士通エフサスは商号(社名)を「エフサステクノロジーズ」に改める。

事業再編の概要

 今回の事業再編では、富士通エフサスとエフサステクノロジーズ(現富士通エフサス)との間で相互に事業の譲渡/譲受を行う。対象となる事業は以下の通りだ。

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  • 富士通からエフサステクノロジーズに移管される事業
    • サーバ(PRIMERGY/PRIMEQUEST)の開発/製造/販売/保守事業
      • メインフレームとUNIXサーバは対象外(自社で継続)
    • ストレージ(PRIMEQUEST)の開発/製造/販売/保守事業
    • ネットワーク製品の開発/製造/販売/保守事業
      • 富士通が取り扱うパートナー企業製品の販売/保守事業を含む
      • 通信事業者キャリア向け事業を除く(自社で継続)
    • 法人向けPCの直接販売事業
      • パートナー企業を通して販売する分は除く
  • エフサステクノロジーズから富士通に移管される事業
    • メインフレームやUNIXサーバの保守事業
    • ソフトウェアなどのサポート事業とコールセンター事業
      • 一部地域/顧客に対する事業を除く
    • インフラ構築サービス事業

 事業の譲渡/譲受は、会社の事業の一部を切り離して相手方に統合する「吸収分割」方式で行われる。ただし、譲受対象の事業に関わる従業員の雇用契約は対象外で、移管事業に関わる従業員は2024年4月1日付で相手方の会社に「出向」となる。


富士通とエフサステクノロジーズ(現富士通エフサス)の事業再編イメージ

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