LenovoのゲーミングPC「Legion」「LOQ」に新モデル ノートモデルは自社開発の「AIチップ」でより快適なプレイを実現(1/2 ページ)
Lenovoが、Windows PCやAndroidタブレットの新モデルを発表した。この記事では「Legion」「LOQ」ブランドのゲーミングPCの主な新製品を紹介する。
Lenovoは1月8日(米国太平洋時間)、Windows PCやAndroidタブレットの新製品を発表した。この記事では「Legion」「LOQ」ブランドのゲーミングPCの主要なモデルを紹介する。
なお、この記事で紹介する新製品の日本での展開は未定となっている。
最新AIチップ搭載のフラグシップノート「Legion 9i Gen 9(16型)」
16型の「Legion 9i Gen 9」は、ノートタイプのフラグシップモデルで、最新のIntel製CPUとGeForce RTX 40 Laptop GPUシリーズを搭載している。独自AIチップも最新の「Lenovo LA3-P」となり、画面のフレームレート検知などより精緻なCPU/GPUのコントロールを実現した他、音声出力の内容に合わせてLEDライトの光り方を調整する「Lighting Audio Sync」などを搭載している。北米では1月の発売を予定しており、想定価格は4399ドル(約63万4000円)からだ。
最上位構成では、GPUとして「GeForce RTX 4090 Laptop」を搭載できる。メインメモリはDDR5-5600規格のSO-DIMMで、最大で64GB(32GB×2)まで搭載可能だ。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、最大2TBまで搭載できる。
ディスプレイは16型ミニLED液晶で、主な仕様は以下の通りだ。
- パネル解像度:3200×2000ピクセル(アスペクト比16:10)
- リフレッシュレート:最大165Hz
- 応答時間:3ミリ秒
- 最大輝度:1000ニト
- HDR:対応(DisplayHDR 1000認証取得、Dolby Vision対応)
- 色域:Adobe RGB/DCI-P3 100%
- 表示同期:G-SYNC/FreeSync対応
WebカメラはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影対応で、電子式シャッター付きのものをオプション搭載できる。
ポート類は左側面にイヤフォン/マイク端子とSDメモリーカードスロットを、右側面にUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子とUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子を、背面に電源入力、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子(常時電源供給対応)、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI 2.1出力端子と有線LANポートを備える。
Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力(140W)と、DisplayPort Alternate Modeに準拠した映像出力にも対応する。ワイヤレス通信はモデルによってはWi-Fi 7(IEEE 802.11be、※1)に対応し、Bluetooth 5.1にも対応する。
(※1)IEEE 802.11beは規格として確定していない(2024年内に確定見込み)
バッテリー容量は99.99Whとなる。本体サイズは約357.7(幅)×277.7(奥行き)×18.99~22.7(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約2.56kgとなる。
STEM教育にもピッタリな「Legion 7i Gen 9(16型)」
16型の「Legion 7i Gen 9」は、先に紹介したLegion 9iの下位製品だ。CPUは同じくIntelの最新CPUを搭載できるが、選べるGPUは最上位でも「GeForce RTX 4070 Laptop」に限られる。その分価格は手頃で、Lenovoは「STEM(教育)にもピッタリなモデルの1つ」とする。AIチップは「Lenovo LA3」を搭載している。
北米では4月から販売が始まる予定で、想定価格は2099ドル(約30万2200円)からとなる。
GPUのポテンシャルを引き出す「Legion Pro 7i Gen 9(16型)」
16型の「Legion Pro 7i Gen 9」は、プロゲーマー向けのノートブック製品だ。最新のIntel製CPUの最上位モデルとGeForce RTX 40 Laptop GPUシリーズを搭載しており、最上位構成ではGeForce RTX 4090 Laptopを搭載できる。冷却機構を工夫することで、最大250WのTDP(熱設計電力)にも耐えられるようになっている。AIチップは「Lenovo LA2-Q」と「Lenovo LA1」の2種類を搭載している。
北米では3月の発売を予定しており、想定価格は2699ドル(約38万8500円)からとなる。
次のページでは、LegionのデスクトップモデルとLOQブランドの製品を紹介する。
関連記事
レノボ、新ゲーミングブランド「Lenovo LOQ」から第一弾ゲーミングノート/デスクトップPC計4製品を発表
レノボ・ジャパンは、新ブランド「Lenovo LOQ」の第一弾製品となるゲーミングノートPC/デスクトップPC計4製品を発表した。レノボが新ゲーミングブランド「LOQ」を立ち上げ エントリーユーザーに“ロック”オン
レノボ・ジャパンが、エントリーゲーマー向けゲーミングPCのブランドを「Idea Gaming」から「Lenovo LOQ(レノボ ロック)」に変更する。初めてPCゲーミングを楽しもうとしている人を強く支える(“ロック”オンする)という意味合いを込めているといい、既存のLegionブランドはハイエンドゲーマーやクリエイターに焦点を当てることになる。「Lenovo Legion」から第13世代CoreとRTX 40シリーズ搭載の新デスクトップゲーミングPCが登場
LenovoのLegionブランドから、新型デスクトップPC「Legion Tower 7i」「Legion Tower 5i」「Legion Tower 5」が登場する。順次発売される予定だ。独自のAIチップでCPUの性能を底上げ ノートPC「Lenovo Legion Pro」シリーズに新モデル登場
Lenovoが、Legion Proブランドの新型ゲーミングノートPCを発表した。世界初のAIチップによって、CPUやGPUの動作チューニングをよりきめ細かく行えるようになったことが特徴だ。他社に勝てる、ユーザーが本当に求めている製品を徹底的に議論していく レノボ・檜山社長がこだわる、ハードウェアメーカーだからこそできること
コロナの5類感染症変更など、世の中の環境、経済状況や社会情勢が激変する昨今。急激な円安に伴う物価の上昇が続く中で、IT企業はどのような手を打っていくのだろうか大河原克行氏によるインタビュー連載のレノボ・ジャパン 後編をお届けする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.