ニュース

エレコム、ペット家電市場に参入──第1弾は自動給餌器/給水器/フードスケールを発売(4/4 ページ)

PC周辺機器を中心に開発してきたエレコムが、ペット家電市場への参入を発表した。第1弾は「食」に関連したアイテムだ。エレコムが作るペット家電とは一体どのようなものだろうか。また、なぜペット家電の開発に至ったのだろうか。

前のページへ |       

サイレントアクアやフードスケールにもペット思いの工夫が

 サイレントアクアは、流れる水の好きな猫に向いていると感じた。フィルタートレイごと持ち上げると、ポンプも一緒に持ち上がってきた。水タンクではなく、上部構造に取り付けることで、ポンプが水中に“浮かんだ”状態になり、もともと高い静音性がさらに高まるような仕組みになっている。


水中に浮かぶ仕様のポンプ

 この構造で気になるのは空運転だが、水量がある程度まで減ると、赤色ライトが点灯して限界水量になっていることを通知する。日々、手入れしていれば水がそこまで減ってしまうということはないが、限界水量通知は、安心材料の1つになるだろう。

 メンテナンス性についても触れておきたい。複雑な構造になっているのはポンプのみで、その他の部品は隅々まで容易にアクセスできる。“細かいデコボコのせいで、竹串や綿棒を使わないとヌメリを落とせない”ということはなさそうだ。一方で水タンクの容量が2Lということでそれなりに大きいので、大きめの洗面台または風呂場などで手入れした方がいいだろう。

advertisement

水の受け皿を外すと、すぐにフィルターにアクセスできる。交換しやすそうだ

 フードスケールは、一見すると一般的なキッチン用と変わりがないが、計測後に「カロリー」「タンパク質」「脂質」を表示するので、確かにペット用品だと気付ける。設定作業、そして量るごとに表示されるそれら栄養素の数字により、ペットオーナーの意識が高まるに違いないと感じた。


ペットフード専用フードスケール。写真のフードボウルは製品に含まれない

登録さえしておけば、フードを量るだけで、カロリーとタンパク質、脂質の量も表示する

 エレコムでは、2024年もペット家電を発表すべく、開発を進めているという。次はどのジャンルの製品になるのか──第2弾にも期待したい。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.