Amazonの「Echo Hub」はこれまでのEcho Showシリーズとはどこが違う? 新登場のスマートホームコントロールパネルを実機で検証した:もう待ったなし! Matterで広がる快適ライフ(1/4 ページ)
Amazonから、8型の画面を備えた「Echo Hub」が発売された。これまでのEchoシリーズとは何が違うのか、実際に試してみた。
Amazonから、スマートスピーカーEchoシリーズの新製品「Echo Hub」が登場した。8型の画面を備えた、タブレットのような外観を持つ製品だ。
同社の画面付きスマートスピーカー「Echo Show」シリーズには、据置型のEcho Show 5/8/10と、壁掛型のEcho Show 15が存在する。本製品は画面付き/壁掛けというスタイルこそ後者寄りだが、スマートホームコントロールパネルという、従来とは異なるコンセプトが特徴だ。
家族が行き来する廊下などへの設置が推奨されているこの製品は、従来のEcho Showとは何が異なり、どのようなユーザーにとって便利に使えるのかを、メーカーから借用した実機を用いてチェックしていく。
画面サイズは8型で設置方法は壁掛けのみ
本製品は、壁に掛けて使うことを前提とした製品だ。同じ壁掛けであるEcho Show 15は、画面サイズは15.6型と非常に大きく、厚みもあった。それに対して本製品は、8型のタブレットと変わらないサイズで、壁に掛けても出っ張らない。厚みはタブレットと比べるとややあるが、ウーファーを搭載したEcho Show 8などとは比較にならないほど薄い。
ではFire HD 8やのようなタブレットに近いかというと、そもそもバッテリーを内蔵せず、ケーブルでの給電が必要になるという点からして、ハード的にも全く別物だ。またタブレットやEcho Show 8に搭載されているインカメラが搭載されていない点からも、かなり独自色の強いデバイスであることが分かる。
なお本製品はスタンドに当たる機構がないため、設置方法は壁掛け一択で、枕元に置くような使い方はできない。ちなみに海外では専用スタンドも販売されているが、今回の国内投入は見送られている。
ACアダプターは、汎用(はんよう)のUSB Standard-A→USB Type-Cケーブルを挿して使うタイプだ。本体のUSB Type-C端子はUSB Power Delivery(PD)にも対応し、汎用の充電器が使えるとされている。従来のEchoシリーズは、過去モデルの一部でmicroUSB端子が用いられていたのを除けば、専用アダプターを使う製品ばかりだったので、この点も異色だ。ケーブルは余れば背面に巻きつけられる他、長さが足りなければ汎用ケーブルと交換できるなど自由度は高い。
この他、本製品はLANケーブルを使って給電を行うPoE(Power Over Ethernet)にも対応している。PoEは業務用ルーターやアクセスポイント、カメラなどで採用例が多く、基本的にホーム用のデバイスである本製品が対応しているのは興味深い。利用にあたっては、USB Type-CをLANに変換するアダプターを別途調達する必要がある。
それでは、セットアップして使ってみよう。
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