フルモデルチェンジした「Echo Show 5(第3世代)」をシビアに採点する:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/4 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。フルモデルチェンジした「Echo Show 第3世代」を細かく確かめた。
Amazonからスマートディスプレイ「Echo Show 5」の第3世代モデルが登場した。従来の第2世代モデルは、第1世代と外観はほぼ同じで、カメラの画素数が向上したりイヤフォンジャックがなくなったりするなど細かな変更に過ぎなかったが、今回の第3世代は従来のフォルムを踏襲しつつも、ボディー回りのデザインが一新されている。
また内部的にも、高速なプロセッサの搭載、マイクの増設、スピーカーの大口径化が図られるなど、ハードウェアが全体的に底上げされている。今回はメーカーから借用した機材を用いて、筆者私物の第1世代モデルと比較しつつ、進化の跡がどの程度見えるかをチェックする。
ボディーデザインを一新 特徴的なボタン形状へと刷新
まずは外観から見ていこう。960×480ピクセル表示に対応する5.5型のディスプレイを備えた外観は、従来モデルを基本的に踏襲している。第1世代と第2世代のようにほぼ同じボディーデザインというわけではなく、画面四隅の丸みが違ったり、カメラ窓が丸から四角になったりするなど、正面から見ても別物だと分かるデザインになっている。
中でも特徴的なのは上部のボタンで、従来は丸型だったのが、音量大ボタンが「+」、音量小ボタンが「−」など、具体的な機能を表す形状へと改められた。これにより、暗いところでも目視せずに指先の感触だけでボタンを判別できるようになっている。レノボのスマートディスプレイと似た仕様だ。
一方で、後部が尖ったデザインになったことで、前モデルより奥行きを取るようになったのは、戸棚の中などに置きたいユーザーからするとマイナスである。実際にはプラグがより深く差し込めるようになったため、そう大きな差はないのだが、奥行きを変えずにL字プラグに変更するなどの工夫をした方が、設置性がより改善されていたように思う。
これらボディーデザインの変更については、機能面への大きな影響はなく、単にデザインが変更されたというだけに過ぎない。後述するスピーカー音質の変更や、マイクの搭載個数の変更に関わっているのかもしれないが、直接的なメリットは感じにくい。またワイド画面の採用による上下方向の息苦しさも従来のままだ。
続いて、セットアップに変更があるかチェックしよう。
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