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Amazonの「Echo Hub」はこれまでのEcho Showシリーズとはどこが違う? 新登場のスマートホームコントロールパネルを実機で検証したもう待ったなし! Matterで広がる快適ライフ(2/4 ページ)

Amazonから、8型の画面を備えた「Echo Hub」が発売された。これまでのEchoシリーズとは何が違うのか、実際に試してみた。

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ホーム画面はスマートホーム専用

 セットアップは従来と同様、本体のタッチスクリーン上で行う。競合に当たるGoogleの「Nest Hub」シリーズが、スマホアプリを用いるのとは対照的で、文字入力などでは少々手間取る。

 手順は従来と大きくは変わらないが、いくつかの機能が削減されているため、全体的にシンプルだ。途中で、音楽再生時に使用する外部スピーカーを選ぶ画面があるのがユニークだ。

 セットアップが完了したら、本機を壁面に取り付ける。まずは付属のプレートを壁面にネジ止めした後、本体を引っ掛けて下方向にスライドさせれば完了だ。ネジ止め以外の固定方法はないので、賃貸住宅など原状復帰が求められる環境では、ユーザー自身で取り付け方法を工夫する必要があるだろう。ボディーが軽量なのがせめてもの救いだ。

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セットアップ開始。まずは、いつも通り言語を選ぶ

Wi-FiのSSIDおよびパスワードを入力した後に、Amazonアカウントでサインインする

デバイスに名前をつける。ここでは製品名そのままの「Echo Hub」としておく

設置場所の住所を入力。タッチパネルを使っての入力なので、かなり面倒だ。この後にタイムゾーンも選択する

設置先の部屋を選ぶ

音楽再生時に使用するスピーカーを選択する。今回は同じネットワーク内に敷設されているEcho Show 8を選択した

壁紙の画像を選択する。実質的にこれがスクリーンセーバーの役割を果たす

完了。ホーム画面が表示された。従来とはずいぶんと異なるデザインだ

取り付け先の壁面に金属製のベースをネジ止めしておく

ベースに引っ掛けるようにして本製品を吊り下げれば完成だ

 さて、本製品で特徴的なのはホーム画面のデザインだ。本製品はスマートホームコントロールパネルと銘打たれていることからも分かるように、カメラや照明、スマートプラグ、エアコンなどの操作を行うパネルが、ホーム画面に常駐する形で配置されている。

 従来のEchoシリーズでは、まずホーム画面があり、そこからこれらスマートホームの画面を呼び出す格好になっていたので、機能のプライオリティーは大きく変更されていることになる。スマートデバイスは、種類別はもちろん部屋別に呼び出せるなど、少ない操作で目的のデバイスの操作画面に到達できるようになっている。

 中でも強化されているのが、カメラのビューアとしての用途だ。スマートホームに接続されているカメラの映像を見るだけならば、従来のEcho Showシリーズでも可能だったが、本製品はカメラがAmazonの「Ring」シリーズの場合、定期的に撮影しているスナップショットの映像をプレビューできる。

 ただし、この場合はカメラ側でスナップショット機能を有効にしておく必要があるので、カメラの電源供給をバッテリーに頼っている場合、消費電力には気をつけたいところだ。とはいえ、毎回全てのカメラにリアルタイムのプレビュー画像を取得しに行くのと比べると、消費電力は少なくて済むだろうし、何よりスピーディーなのは利点だ。


ホーム画面は従来モデルとは異なり、スマートホームデバイスの操作に特化したデザインに改められている

画面左列から、定型アクションもすばやく呼び出せる。ちなみにEchoシリーズ特有のもっさり感は大幅に緩和されており、きびきびと動作する

デバイスは部屋ごとに呼び出せる。従来の「スマートホーム」にはなかった機能だ

デバイスは種類ごとに呼び出すこともできる。これは「カメラ」を呼び出したところ

カメラの映像はマルチビュー(4分割表示)にも対応する。これも従来にはなかった画面だ

これはRingカメラの設定画面。左画面の「デバイスの設定」→右画面の「スナップショットの撮影」を有効にしておけば一覧画面でスナップショット画像がサムネイルとして表示されるようになる

 続いて、従来モデルと比較してみよう。

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