Amazonの「Echo Hub」はこれまでのEcho Showシリーズとはどこが違う? 新登場のスマートホームコントロールパネルを実機で検証した:もう待ったなし! Matterで広がる快適ライフ(3/4 ページ)
Amazonから、8型の画面を備えた「Echo Hub」が発売された。これまでのEchoシリーズとは何が違うのか、実際に試してみた。
悪名高い「ホームコンテンツ」がついに消滅
本製品を従来のEcho Show 8と並べて操作すると、両製品の違いがよりはっきりと見えてくる。ここではそれらを比較しながら見ていこう。
前述のように本製品はホーム画面がスマートホームに特化されており、カメラのビューア機能なども強化されているが、スクリーンセーバー画面は見た目がそっくりで、アラームやフォトフレーム、ミュージック、ビデオ、コミュニケーションなどの画面は基本的に同一だ。つまり、スマートホーム以外の機能がごっそり削除されているわけではない。
ただし、ミュージックのようにスピーカーが省略されているため本製品単体ではどうしても音質面で不利になる場合があったり、壁掛けゆえ動画の鑑賞に適さなかったりなど、機能はあっても実用レベルで低下している場合があるので、単純に一覧表を作って機能の有無だけで比較すると、本質を見失いかねない。
さて、こういった中で注目したいのは、従来のEcho Show各モデルの設定画面にあった「ホームコンテンツ」「試してみよう」といった項目が、本製品ではなくなっていることだ。
従来のEcho Showシリーズは、ホーム画面に「Alexaからの提案」「Alexaで楽しむ」「おすすめの商品」「スキル」「話題」などさまざまな情報をローテーション表示する仕様になっていた。これらを完全にオフにはできず、見た目に非常に煩わしかった。
本製品ではこれらを設定する「スマートホーム」の項目自体が消滅したため、従来のEcho Showシリーズのように、余計な情報のローテーション表示によって気が散ることがない。筆者は従来のこの仕様がどうしても性に合わず、Echo Showの利用をあきらめてAlexaはスマホアプリでしか使わなくなっていたので、これだけでも大きなプラスだ。
最後に、試して分かったポイントを紹介する。
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