レビュー
スライドキーボード搭載「AYANEO SLIDE」をデスクトップPCとして使う その実力を試してみた(3/3 ページ)
パッケージからもこだわりが感じられるポータブルゲーミングPC「AYANEO SLIDE」をデスクトップPCとして使う場合のセットアップ方法を紹介するとともに、ベンチマークテストのスコアや実際に仕事で使えるのかどうかといった部分をレビューしていく。
AYA Spaceで細かく制御
AYANEOブランドのPCには「AYA Space」という専用ユーティリティーがプリインストールされている。デフォルトでは、PCの起動と同時に立ち上がり、プラットフォームに関係なく、自分が持つゲームのタイトルを表示してくれる。これは、SteamDeckの起動直後に似ている、といえば通じるだろうか。ここからゲームを起動できるので、本来の用途であるゲーミングマシンとして使うには便利だろう。
AYA Spaceはゲームランチャーとしての機能も持つ。電源ボタンアイコンを押した後に表示する「Exit」を選ばない限りシステムに常駐し、いつでもすぐに呼び出せる。また、AYA Spaceが常駐している間は、ジョイスティックをマウスとして利用可能だ。この場合、左のジョイスティックがマウスカーソルの移動、右のジョイスティックがスクロール、Aボタンが左クリック、Xボタンが右クリックの役割を担う
ジョイスティックの感度の設定やLEDの設定、キーボードバックライトの設定なども、ここから行える。これはAYA Spaceが全画面に表示されていない状態、つまりWindowsのデスクトップが表示されている状態からかんたんに行える。というのも、AYANEO SLIDEにはAYAキーが搭載されており、このキー(というかボタン)を短押しすることで、「AYA Quick」がディスプレイ3分の1ほどのスペースで立ち上がり、ここから設定を行えるからだ。
AYA Quickが立ち上がっているデスクトップ。ここからディスプレイのリフレッシュレート、最大消費電力設定、ファンの制御などを設定できる。「AAA」や「Office」などのプリセットもあるので、素早く切り替えたい場合も便利だ
本来のポータブルゲーミングPCとしても、また仕事用デスクトップPCの代わりとしても使い倒せるAYANEO SLIDE。もう少し長く使って、不具合などが見られないかどうかチェックする必要はあるが、今のところ「大満足」な端末である。
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