CopilotでTeams会議の生産性アップへ Jabra製品のMicrosoft認定デバイスで話者識別、文字起こし機能が強化 それがどう役立つのか(1/2 ページ)
Jabraのビデオバー「PanaCast 50」などが、Microsoft Teamsのインテリジェントスピーカーに対応したバータイプデバイスとして初めてMicrosoftから認定を受けた。Copilotを統合したTeamsとインテリジェントスピーカー対応PanaCast 50で会議はどのように変わるのか。説明会が開催された。
音声デバイスブランド「Jabra」を展開するGNオーディオジャパン(以下、Jabra)は4月10日、「Jabra PanaCast 50」と「PanaCast 50 Room System」が、Microsoftからビデオバー製品として世界初のインテリジェントスピーカー機能対応デバイス認定を受けたと発表した。
これらインテリジェントスピーカーとMicrosoft Teamsに搭載したCopilotを連携させることで、会議室にいる人とリモート参加している人が混在するハイブリッド会議などの効率がより向上するという。
Copilotを普及させたいMicrosoft
Microsoftは「あらゆる製品に、その製品を一変させるようなAI機能を搭載していく」と宣言しており、AIチャットで注目を集めた「新しいBing」(Bing ChatおよびBing Chat Enterprise)を「Copilot」ブランドに統一し、「Microsoft 365 Copilot」も「Copilot for Microsoft 365」とネーミングを改めた。
同社がAIにかじを切った背景について、日本マイクロソフトの水島梨沙氏は、日々の業務がイノベーションを阻害していることを改善したいからだと説明する。
Microsoftの調査(Microsoft WorkLab Work Trend Index)によれば、仕事をするための時間やエネルギーの確保に苦労している人は64%、情報検索に時間を費やしすぎていると感じている人が62%、イノベーションや画期的なアイデアの欠如が懸念事項であると回答したリーダーの割合は60%という結果が出ている。
生産性を妨げる要因トップ5の1位は「非効率な会議」、3位は「多すぎる会議」となっており、ランク外ではあるが過半数が「会議でのブレインストーミングが困難」「会議に遅れたときのキャッチアップが難しい」「会議終了後の次のステップが不明瞭」「会議で起こったことを要約するのが難しい」と感じていることも明らかになった。
そうした課題に対し、2023年11月にリリースされたCopilotを組み込んだMicrosoft 365であれば、「さまざまな煩雑な業務が楽になる」と水島氏。例えばCopilotによって、会議後に発言状況を話者ごとにチェックしたり、任意の話者の発言だけをピックアップしたり、トピックごとに分けたりすることができるため、会議に参加していなくても後から内容をキャッチアップしやすくなる。
Teamsに以前からあるトランスクリプション機能で文字起こしされた発言を、頭から順に読んでいかなくても済む、というわけだ。
同じ会議室にいる人物の話者識別が課題に
しかし課題もある。全員がリモート参加しているオンライン会議であれば話者識別は容易だが、会議室からの参加者が複数人いるようなハイブリッド会議では、会議室からの発言が全て「xx会議室」という参加者名で表示されてしまう。これでは誰が何を言ったのか判別できず、キャッチアップも難しくなる。
そこで役立つのが「会議室における話者識別」機能だ。必要なのはTeamsでの音声プロファイルの作成/登録と話者識別機能を持ったインテリジェントスピーカーの2つ。これを組み合わせることで、同じ会議室で発言していても、話者個人の発言としてテキスト化されていく。
そこで役立つとJabraがアピールするのが、バータイプとして初めてMicrosoftインテリジェントスピーカー対応可能デバイスとして認定されたJabra PanaCast 50というわけだ。
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