起動速度は2倍超 シンプルな見た目にAIコパイロットも搭載――Microsoft Teamsが2023年後半に刷新 Windows向けプレビュー版を公開
コミュニケーションアプリ「Microsoft Teams」のデスクトップ版が、2023年後半をめどにリニューアルすることになった。それに先駆けて、Windows版アプリを利用している希望者に対して新アプリのプレビュー版の提供が始まった。ただし、すぐにテストできるとは限らず、管理者によるオプトインも必要となる場合がある。
Microsoftは、2023年後半をめどにコミュニケーションツール「Microsoft Teams」のデスクトップアプリを刷新することを発表した。それに先駆けて、3月27日(米国太平洋時間)から希望者を対象にWindows向けのプレビュー版アプリを順次配信している(※1)。Mac向けの新アプリのプレビュー版については、2023年後半の正式リリース前に公開される予定だという。
(※1)パブリックプレビュープログラムに参加していない法人のユーザーは、管理者によるオプトイン(利用意思表明)がないと参加できない
新アプリの概要
新しいデスクトップアプリは「より速く」「よりシンプルに」「より柔軟に」「より賢く」の4つを大きなテーマに据えて開発されたという。
「より速く」という観点では、新しいアプリは現行アプリの2倍の速度で起動するという。利用するシステムリソースも、現行アプリの半分程度で済むとのことだ。
現時点でも最適化は途中だというが、それでも現行アプリよりも軽快な動作を見込めるという。
「よりシンプルに」という観点では、Teamsアプリの中核となる機能をよりシンプルなUI(ユーザーインタフェース)で提供することに注力したという。通知の把握や情報の検索、メッセージ/チャンネルの整理をより簡単に行えることが特徴だ。
「より柔軟に」という観点では、認証モデル、データの同期や通知のシステムに改良を加えることで、複数のテナントやアカウントにまたがる共同作業をしやすくしたという。また、複数のテナントやアカウントに同時ログインできるようにすることで、通知をもれなく受け取れるようにもなる。
「より賢く」という観点では、AIを使った「コパイロット(副操縦士)機能」が順次拡充されていく予定だという。
新アプリのプレビュー版を使うには?
Microsoft Teamsアプリの新バージョンを試したいユーザーは、アプリのメインウィンドウの左上にある「New Teams(新しいTeams)」のスイッチをオンにしておこう。順次、プレビュー版を利用できるようになる。
ただし、先の注釈で述べた通り、企業内でTeamsを使っている場合は、管理者によるオプトインがないとプレビュー版を利用できない。オプトインする手順は、Microsoftのラーニングサイトを参照してほしい。
関連記事
- 最新EdgeとAIで不死鳥のように復活するMicrosoft
AIモデルを採用した「Microsoft Edge」が注目を集めているが、改めてMicrosoftが目指すEdgeとWindowsの方向性を見ていこう。 - 新しいBingにみるMicrosoftのAI戦略
MicrosoftとOpenAIの話題が飛び交っているが、Microsoftの製品で実際にどのように利用されていくのか。その一例として「Bing」を見ていこう。 - Microsoftが「Windows 11」の新機能を紹介 タスクバーから「新しいBing」へのアクセスが可能に iOS版「Phone Linkアプリ」のプレビューも
Microsoftが3月のセキュリティ更新で実装を予定している新機能を発表した。この記事では、主な新機能を紹介する。 - MicrosoftのナデラCEOが約4年ぶりに来日 日本企業にDXの必要性を説く理由
Microsoftのサティア・ナデラCEOが来日し、法人ユーザー向けの講演会「Empowering Japan's Future」の基調講演に登壇した。約4年ぶりの日本で、ナデラCEOはどのようなことを語ったのだろうか。 - Microsoft、Teamsの「一時的にミュート解除」機能をプレビューで公開
米Microsoftは12月10日(現地時間)、ビデオ会議アプリケーション「Microsoft Teams」に一時的にミュートを解除する機能を付け加えて、プレビュー版として公開した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.