レノボ「Legion Go」の“強さ”はどれだけ変わる? 電源モードごとにパフォーマンスをチェック!【レビュー後編】(3/3 ページ)
レノボ・ジャパンのポータブルゲーミングPC「Legion Go」は、省電力重視の電源モードでも十分に高いパフォーマンスを発揮できる……のだが、それ以外の電源モードではどのくらいのパフォーマンスを発揮できるのだろうか。チェックしていこう。
FF14ベンチマーク/FF15ベンチマーク
実際のゲームベースのベンチマークテストを実行してみよう。
まず、中程度の負荷となる「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」で、フルHD/フルスクリーン設定で「標準品質(ノートPC)」「高品質(ノートPC)」「最高品質」のスコアを計測した。結果は以下の通りだ。
- 標準品質(ノートPC)
- 最適なパフォーマンス:8143(快適)
- バランス:6737(やや快適)
- トップクラスの電力効率:6670(やや快適)
- 高品質(ノートPC)
- 最適なパフォーマンス:7036(やや快適)
- バランス:5481(普通)
- トップクラスの電力効率:5406(普通)
- 最高品質
- 最適なパフォーマンス:5827(普通)
- バランス:4540(普通)
- トップクラスの電力効率:4428(普通)
電力設定を下げても、ノートPC向けの標準品質であれば「やや快適」の評価を得られた。パフォーマンス設定なら「快適」評価と、十分に遊べる性能があることが分かる。
トップクラスの電力効率設定でも、最高品質で「普通」評価を得られた。テストの様子を見る限りは、致命的なカクつきなどはほとんどなかった。解像度をHD(1280×720ピクセル)に下げれば、一層快適にプレイできそうだ。
今回は、7月に発売される予定のファイナルファンタジーXIVの新バージョン「黄金のレガシー」をベースとするベンチマークテストアプリ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」でも同様のテストを行った。
暁月のフィナーレと比べて、黄金のレガシーは画面描画の質感や影の解像度など、全体的な映像品質が向上している。そのため、描画負荷も相応に増加し、推奨環境のレベルも引き上げられている。
スコア的には、、従来の暁月のフィナーレと比べると若干厳しくなると思われるが、果たしてどうなるのだろうか。結果は以下の通りだ。
- 標準品質(ノートPC)
- 最適なパフォーマンス:5515(普通)
- バランス:5371(普通)
- トップクラスの電力効率:5060(普通)
- 高品質(ノートPC)
- 最適なパフォーマンス:5266(普通)
- バランス:5126(普通)
- トップクラスの電力効率:4909(普通)
- 最高品質
- 最適なパフォーマンス:3230(設定変更を推奨)
- バランス:3156(設定変更を推奨)
- トップクラスの電力効率:2637(設定変更を推奨)
負荷が上がったこともあり、最高品質となるとどの電源設定でも「設定変更を推奨」評価となってしまった。描画品質が高めのゲームでは、あらかじめ描画解像度を下げておいた方が良いだろう。
高負荷の「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」ではどうだろうか。フルHD/フルスクリーン設定で「軽量品質」「標準品質」「高品質」の3パターンでスコアを測った結果は以下の通りだ。
- 軽量品質
- 最適なパフォーマンス:4780(やや快適)
- バランス:3248(普通)
- トップクラスの電力効率:2640(重い)
- 標準品質
- 最適なパフォーマンス:3700(普通)
- バランス:2490(重い)
- トップクラスの電力効率:2085(重い)
- 高品質
- 最適なパフォーマンス:2740(やや重い)
- バランス:2271(重い)
- トップクラスの電力効率:1599(動作困難)
最適なパフォーマンスでも、軽量品質で「やや快適」評価となった。快適な動作を求めるなら、解像度を下げて楽しむと良さそうだ。
トップクラスの電力効率設定では、軽量品質でも「重い」評価となっている。負荷の大きいゲームを楽しむ場合は、最適なパフォーマンスが良いだろう。
本気で「ゲーミングPC」として使うなら「最適なパフォーマンス」が吉
前編でも触れた通り、Legion Goはトップクラスの電力効率でも、そこそこ高いパフォーマンスを発揮する。数年前のノートPC以上にキビキビ動く姿には正直驚いた。
しかし、ある程度負荷の高いゲームタイトルとなると、そうも行かない。トップクラスの電力効率設定だと、ハイエンドゲームを楽しむのは難しいだろう。本機を“ゲーミングPC”として使うのであれば、AC電源につないだ上で、電源モードは「最適なパフォーマンス」にするのがよいだろう。
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