ついに日本上陸! レノボ・ジャパンの小型ゲームPC「Legion Go」とスリムな2画面PC「Yoga Book 9i Gen 8」の実機を触って分かったこと(1/2 ページ)
LenovoのポータブルゲーミングPC「Legion Go」と、2画面2in1ノートPC「Yoga Book 9i Gen 8」が、ようやく日本で発売される。短い時間ながら実機に触れる時間が取れたので、その特徴を“深掘り”してみよう。
既報の通り、レノボ・ジャパンは12月8日、8.8型ポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go」と、13.3型有機EL(OLED)ディスプレイを2枚搭載する2in1ノートPC「Lenovo Yoga Book 9i Gen 8」を発売する。予想実売価格(税込み)は、Legion Goが13万4800円前後、Yoga Book 9i Gen 8が38万2800円前後となる。
この記事では、Legion GoとYoga Book 9i Gen 8の特徴を“深掘り”する。
コントローラーを外して運用できる「Legion Go」
Legion Goは、グローバルでは「IFA 2023」に合わせて9月に発表された。約3カ月の時を経て、ようやく日本に上陸することになる。現時点では1モデルのみ展開される。
APU(GPU統合型CPU)は「Ryzen Z1 Extreme」で、メインメモリは16GB(LPDDR5規格:増設/換装不可)、ストレージはPCI Express接続の512GB SSDを備える。OSはWindows 11 Homeをプリインストールする。
SSDモジュールは「M.2 Type 2242」に準拠しており、比較的容易に交換できる。ただし、日本向けモデルではSSDが「CRU(Customer Replacable Units:ユーザーによる交換可能部品)」として定義されていないため、自分で交換をするとメーカー保証が無効となる恐れがある。
APUはRyzen Z1 Extremeで、CPUコアは8基16スレッド構成となる。GPUコアはRDNA 3アーキテクチャで、リアルタイムレイトレーシングにも対応する「Radeon Graphics」(12コア)を備える
本体背面のパネルは比較的簡単に取り外せるようになっており、SSD(赤色の囲み)にもすぐアクセスできる。ただし、日本向けモデルではSSDがCRUとして指定されていないため、SSDの着脱自体が“保証外行為”となる
8.8型のIPS液晶は、2560×1600ピクセル表示と10点マルチタッチに対応する。最大輝度は500ニトで、屋外でもプレイしやすい。リフレッシュレートは最大144Hzで、よりなめらかな表示も可能だ。
ディスプレイ左右のゲームコントローラー(パッド)は着脱可能で、本体から取り外すとBluetoothゲームコントローラーとして機能する。Bluetoothゲームコントローラーとして使う場合は、他のWindows PCやAndroidスマートフォンやiPhoneでも利用可能だ(ペアリングが必要)。
このコントローラーには「FPSモード」という動作モードがある。本体から取り外した上で、右コントローラーにあるFPSモードのスイッチを入れると、左コントローラーが「WASDキー(キーボード)」として、右コントローラーが「縦長のマウス」として機能するようになる。右コントローラーを付属の「コントローラーベース」にはめると、その名の通りFPS(一人称視点のシューティング)ゲームを快適にプレイできるようになる。
FPSモードをオンにした右コントローラーを付属のコントローラーベースにはめると、マウスとして機能する。なお、ジョイスティックが邪魔に感じる場合は、一時的にキャップを取り外しておくことも可能で、付属のキャリーバッグに収納スペースも用意されている
ポート類は、本体上部にUSB4端子、microSDメモリーカードスロット、3.5mmイヤフォン/マイク端子を、下部にUSB4端子を備える。USB4端子はいずれも「USB 40Gbps」準拠で、USB PD(Power Delivery)規格の電源入力と、DisplayPort Alternate Mode規格の映像出力を兼ねている。左右の側面にはコントローラーの接続端子が用意されている。
無線通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応する。
USB4端子は上下どちらも機能は同一で、USB PDとDisplayPort Alternate Modeの両方に対応するUSB Type-Cディスプレイと組み合わせて使えば、写真のようにデスクトップPCとして運用できる
バッテリーの容量(定格値)は49.2Whで、公称の最長駆動時間は動画再生時で約7.2時間、アイドル時で約7.6時間となる(JEITA バッテリ動作時間測定法 Ver. 3.0に基づく計測値)。ACアダプターは65W出力のものが付属し、満充電までにかかる所要時間は約1.2時間だ。
本体の持ち運びは、付属のキャリーバッグを使って容易に行える。このバッグには、FPSモードで使う際に取り外した右コントローラーのジョイスティックのキャップを収納するスペースも用意されている。
続いて、同時に発表されたYoga Book 9i Gen 8の特徴をチェックしていく。
関連記事
- レノボ、Ryzen Z1 Extremeを搭載した8.8型ポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go」国内販売を告知
レノボ・ジャパンは、8.8型液晶ディスプレイを搭載したポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go」の国内発表をアナウンスした。 - Lenovo、着脱型コントローラーを備えた8.8型ポータブルゲーミングPC「Legion Go」を発表
Lenovoは、8.8型ポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go」の発表を行った。 - JEITAが「バッテリ動作時間測定法(Ver. 3.0)」を公表 駆動時間を「動画再生時」「アイドル時」の併記に
電子情報技術産業協会(JEITA)が、ノートPC/タブレットのバッテリー駆動時間の測定法を約9年ぶりにリニューアルすることになった。昨今ノートPC/タブレットの使われ方が多様化していることを受けて、「動画再生時」「アイドル時」の駆動時間を併記することを原則としたことが特徴だ。 - なぜ高い? 59万円超のフォルダブルPC「ThinkPad X1 Fold 16 Gen 1」の秘密に迫る
レノボ・ジャパンが、ThinkPadの研究/開発拠点である大和研究所で「ThinkPad X1 Fold 16 Gen 1」とサステナビリティーに関する説明会を開催した。ThinkPad X1 Fold 16 Gen 1は2022年9月に発表されたモデルだが、最近になって本格的な販売を始めた所である。どのような特徴があるのだろうか。 - 画面が大きくなった折りたたみPC「ThinkPad X1 Fold」が10月中旬に日本上陸 54万2300円から
レノボ・ジャパンが、先にグローバル発表された「ThinkPad X1 Fold」の日本投入を発表した。直販サイトにおける値引き前の最小構成価格は54万2300円となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.