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身近で便利で体感できるAIはSynapticsにあり? ビデオ会議やタッチパッド、ドッキングステーションなどをデモCOMPUTEX TAIPE 2024(2/2 ページ)

台湾で開催中の見本市「COMPUTEX TAIPE 2024」には、さまざまな企業がブースを出展している。ここではタッチパッドや生体認証、WebカメラなどでおなじみのSynapticsを紹介する。

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USB4/Thunderbolt 4接続のドッキングステーション最新モデル

 もう1つの展示は新製品というわけではないが、Synapticsの技術力の一環を示す内容だ。同社は2020年にDisplayLinkの買収を発表し、ドッキングステーションなどのアクセサリーを展開している。そのドッキングステーション最新モデルでは、4画面の4K/120Hzか、2画面の8K/60Hzを同時出力が可能だ。PCとはUSB4/Thunderbolt 4経由で接続し、HDR10+/Dolby Vision/Adaptive Syncなどの各規格をサポートする。

 低消費電力かつセキュアなのも特徴で、ユニークなところでは独自メッセージを表示できるOSD技術(特許取得済み)を備えている。


1台のノートPCから、4つの4Kディスプレイに同時表示可能なドッキングステーションのデモ

展示機ではHDMI/USB Type-C/DisplayPortなど、さまざまな出力端子を備えていた

特許取得済みのOSD メッセージ機能。顧客が用意した独自メッセージを、OSDメニューのように表示できる

AIに注力するSynaptics

 同社は2024年4月に「Astra AI-Native IoT Platform」を発表、同時に組み込み向けのAIプロセッサ「SLシリーズ」を投入している。

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IoTシステムの基本要素である「Sence/Process/Connect」で強みを発揮する

組み込み向けのAIネイティブIoTプロセッサのラインアップ

 エッジIoTデバイスに高度なAI機能をもたらすもので、同社ではIoTシステムの基本要素である「Sence/Process/Connect」それぞれの領域で持つ技術を生かし、顧客がクイックにインテリジェントIoT製品を市場に投入できるよう支援するという。

 ブースでは、将来的にノートPCなどにも実装されるであろうAI機能を使ったビデオ会議のソリューションが展示されていた。同社では、多機能かつ低消費電力面でのアドバンテージを生かし、より便利で身近に感じられるAIを生かした機能を提案し、OSへの実装やノートPC/IoTデバイスへの組み込みを目指したいとのことだった。


SLシリーズより高性能なSRシリーズの開発キットを使った音声入力のデモ。騒音が激しいブース内でも、ノートPCに向かって話しかけるだけで正確な発話内容を把握していた

カメラモジュールを備えたキット

SRシリーズのアーキテクチャとブロックダイアグラム

Astra Machina Foundation Series Development Kitのボックス

人の眉毛や目、鼻や口の動きを検出してカメラモジュールからの距離やジャスチャー操作を認識する

ノートPCの液晶ディスプレイ上部に内蔵されるカメラユニットや各種センサー

AI機能を全面に押し出しているSynaptics。右上のロゴも「AI」が特大サイズだ
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