インタビュー

なぜASUSは「Copilot+ PC」を他社に先駆けて数多く用意できたのか? 同社幹部に聞くCOMPUTEX TAIPEI 2024(4/4 ページ)

COMPUTEX TAIPEI 2024の期間中、台湾ASUSTeK Computer(ASUS)の幹部が日本のメディア向けにグループインタビューを行った。同社の気になる動きをウォッチした。

前のページへ |       

ASUS JAPANのロードマップを公開 Lunar Lakeも準備中

 このインタビューとは別に、日本メディア向けに行われたブリーフィングでは、コンシューマー製品を統括するデビット・チュー氏により、ASUS JAPANの製品展開方針やロードマップが明かされた。

 同氏はまず2024年の成長戦略として、40TOPS以上のAIパフォーマンスを持つAI PCのラインアップを拡大していくこと、そしてクリエイターへのアプローチを挙げた。

 筆者の印象では、これまで同社のクリエイター向けのProArtシリーズはプロフェッショナル向けのイメージが強かったが、今回発表された「ProArt P16」「ProArt PX13」「ProArt PZ13」の3製品は、いずれも大きな魅力ある製品だ。

advertisement

 特にProArt PX13とProArt PZ13は、これまでになかったカジュアルに携帯できるフォームファクターの製品であり、ユーザー層の拡大を見込めるだろう。日本法人が力を入れて展開するのであれば、大いに期待したいところだ。


ASUS JAPANは成長戦略として、AI PCとクリエイターPCを挙げる

ASUS JAPANが推進する4つの柱

 また、今回発表された製品の日本市場への投入時期も明かされた。Qualcomm X Eliteを搭載する「Vivobook S 15」(S5507QA)は6月18日に発売予定だ。「ZenBook S 16」は7月以降、ProArtシリーズ、ゲーミングの「ROG Zephyrus G16」は8月のリリースを予定しているという。

 今回グローバルのイベントではフィーチャーされなかったが、Ryzen AI 9 HX 370を搭載したCopilot+ PCとして、Vivobook S 16とVivobook S 14も発表されている。こちらは投入予定が7月中旬で、価格は20万円~25万円での発売が見込まれる。

 さらに、Intelの次世代CPUであるLunar Lake搭載機についても、Intelと開発を進めている最中であり、年内に投入すべく準備を進めていることが明かされた。


Qualcommのプロセッサーを搭載した3ピーススタイルのCopilot+ PC認定2in1モバイルPCの「ProArt PZ13」

ProArt PZ13は、キックスタンドを本体に搭載するのではなく、キックスタンド付のカバーをマグネットで着脱する

ProArt PZ13のカバー裏側

Vivobook S 14/ S16は7月中旬に発売予定だ

ブースに展示されていたVivobook S 14
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.