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Ryzen AI 9 HX 370の採用はダテではない! エレガントで洗練された「ZenBook S 16 UM5606WA」を試して分かったこと(5/6 ページ)

ASUS JAPANから、ついにAMDの最新CPU「Ryzen AI 9 HX 370」搭載ノートPC「ZenBook S 16 UM5606WA」が発売される。実機を試して分かったこととは?

新世代CPUならではの優秀なパフォーマンス

 ここからは、ベンチマークテストの結果を掲載する。MyASUSユーティリティーで設定できる動作モードは、特に言及がない限りは「フルスピード」で計測した。


テストに利用した環境

MyASUSで設定できるファンモードは、特に言及がないかぎりは「フルスピードモード」で実行している

 CPUに関するテストは、Ryzen 9 8945HSを搭載するミニPC「GEEKOM NUC A8」と似たようなスコアとなっている。ただ、GEEKOM NUC A8はノートPCではなく小型デスクトップPCであり、放熱設計で有利だ。また、スコアも同CPUを搭載したノートPCの水準よりはかなり良い。この薄型のフォームファクターでデスクトップPCに対抗できるのは最新世代だからこそだろう。

 3DMarkのSteel Nomad LightやTime Spyのスコアに見るように、GPU性能についても前世代からの着実な進化が見て取れる。

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 Armネイティブ対応のベンチマークテストに関しては、Snapdragon X Elite(X1E-78-100)搭載の「Vivobook S 15 S5507QA」のスコアも掲載したが、CPUのマルチスレッド性能では及ばないもののそれほど大きな差ではない。シングルスレッド性能やGPU性能では明らかに勝っている。


CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のスコア比較

CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)のスコア比較

Geekbench 6のスコア比較

PCMark 10のスコア比較

PCMark 10 Applicationsのスコア比較

PCMark 10 Applications Battery Lifeの結果。輝度50%/ファンモード「ウィスパー」で測定した。バッテリー残量3%まで12時間50分を記録している

3DMarkのスコア比較

FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1200ピクセル/ノートPC標準)のスコア

FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーベンチマーク(1920×1200ピクセル/ノートPC標準/FSR)のスコア

Premiere Proのテスト結果。After Effectsで作成したワープアにメーションのレンダリング時間と、YouTube動画(3分38秒)のシーケンス書き出し時間を測定した

Vrewのテスト結果。AI音声の作成と約1分のショート動画のエンコード出力時間を計測した

 最後に、稼働時の動作音をチェックした。

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