Lofreeの「Edge」はハイレベルなキータッチを持ち運べる薄型メカニカルキーボード:武者良太の我武者羅ガジェット道(1/2 ページ)
Lofreeの「Edge」は、英語配列で75%/84キーレイアウトと呼ばれるテンキーレスキーボードです。ビジネスシーンともマッチする大人っぽいデザインが魅力──実機レビューをお届けします。
エンジニアやライターは、プログラムのコードや文章を入力するために使うキーボードに強いこだわりを持っている方が多くいます。
一日何千回も、時には数万回超のキーを押していく日々を送っているため、好みのキーの配列やサイズ、キータッチがあって、そこにたどり着くまでいくつものキーボードを乗り換えてきた人も少なくありません。しかも、1台数万円という高級キーボードも珍しくないです。
一方で、「これを買えば、全員が満足する」という万能キーボードはありません。でも、筆者の知る限り、以下の要素を持つキーボードは長く使い続けていることが多いように感じます。
- バッグに入れて運びやすいコンパクトサイズ
- 一般的なメカニカルキーボードで採用されているキーストロークが3.6~4.0mmくらいの(“標準プロファイル”と表現されることもある)
「ああ、“アレ”ね」と製品の姿が頭に浮かんだ方も多いでしょう。
ところが近年、“アレ”系のキーボードが苦手というタイプの人類も増えてきたようです。彼らに話をきくと、ノートPC、しかもMacBook育ちということもあって、キーストロークが短いキーが良いそうです。
今回取り上げる、Lofreeの「Edge」を使ってみて、そんな話を思い出しました。なるほど、ロープロファイルでもキータッチに優れるキーボードを求める市場は熟成していたんだ、と。
ビジネスシーンともマッチする大人っぽいデザイン
あらためて、Lofreeの紹介をしましょう。中国・深センのPC周辺機器メーカーの1つで、デザイナーズブランドと言っても良いくらい、凝った外装デザインを採用しているのが特徴です。
キーボードに関してはロープロファイルのメカニカルスイッチを採用したモデルを多くリリースしています。薄くても快適にタイピングができるモデルが取りそろっています。
Edgeの価格は(記事執筆時点)、直販価格で4万6200円(税込み、以下同)、キーボード専門ショップの遊舎工房でも4万3890円と、Lofreeのキーボードラインアップで、もっとも高価なハイエンドモデルです。
英語配列で75%/84キーレイアウトと呼ばれるテンキーレスキーボードとなっています。トップケースにはカーボンファイバーを、背面ケースには半固体鋳造マグネシウム合金を採用しています。硬質な作りで、キーボードの両端を手に持ってひねってもびくともしません。
しかし重さは約490グラムと軽く、サイズも約318(幅)×154(奥行き)×16.5(高さ)mmとコンパクトです。参考までにM3搭載14インチMacbook Proのサイズは約312.6(幅)×221.2(奥行き) ×15.5(高さ)mmです。
本体を裏返してみると、マグネシウム合金製のケースパネルが見えてきます。黒いカーボンファイバーのトップケースと、シルバーのマグネシウム合金ケースのコントラストもEdgeらしいルックスを際立たせています。
キーボード本体の高さは2段階で調節できます。ノートPCのキーボードに慣れ親しんだ方はキックスタンドを収納した平置き状態の方が入力しやすいかもしれません。反面、一般的なメカニカルキーボードに慣れているなら、指と奥側のキーが近づくようにキックスタンドを立てたほうが良いでしょう。
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